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VPNはちゃんと契約した。スマホでは問題なく使えている。なのに、パソコンだけがどうしても繋がらない。
中国でこの状態になると、たいていは「VPNが弱いのかな」「もっと高いものに乗り換えないとダメなのかな」と考えてしまいます。私もそうでした。
でも、原因はたぶんそこではありません。買った物ではなく、入れた物が足りていないだけです。
この記事では、上海歴20年の私が同じところで詰まった話をもとに、VPNには3つの形があること、そのうちブラウザの拡張機能だけでは足りない理由、そして契約はそのままで直す方法をまとめました。買い直しは必要ありません。

私はいま上海で、Claude Codeを毎日2〜4時間動かしています。このブログもその中で書いています。でも最初は、まったく動かなくて固まりました🐼
① 中国でパソコンだけVPNが効かないのは、買った物ではなく「入れた物」の問題
①-1 上海でもClaude CodeもChatGPTも使えています
「上海ではClaude CodeもChatGPTも使えないらしい」。
先日、そんな相談をいただきました。VPNを使ってもダメだ、とも聞いたそうです。
結論から言うと、使えます。
私はいま上海に住んでいて、Claude Code(AIにパソコンの中で作業してもらうツール)を毎日2〜4時間動かしています。このブログの記事も、その中で書いています。ChatGPTも同じです。
①-2 「VPNが弱いから」ではないことが多い
パソコンだけ使えないとき、多くの方はVPNの性能を疑います。もっと強いVPNに乗り換えないとダメなのかな、と。
でも、スマホでは使えている、ブラウザでは見られている——もしそうなら、そのVPNはちゃんと効いています。弱いわけではありません。
効いている範囲が、パソコン全体まで届いていないだけです。
①-3 契約はそのままで直ります
やることは1つだけです。パソコン用のアプリを入れる。
契約はそのままで大丈夫です。買い直しも、乗り換えも要りません。
この記事の結論
・上海でもClaude CodeもChatGPTも使えます
・使えないのは、VPNが弱いからではなく「入れた物」が足りないから
・契約はそのままで直ります(買い直しは不要)
そもそも中国でなぜアプリが使えなくなるのか、VPN以外にどんな手段があるのかは、別の記事にまとめています。

② 上海歴20年の私も、同じところで止まりました
②-1 ブラウザ拡張だけで、何年も困っていませんでした
偉そうに書いていますが、私も同じところでつまずきました。
私が長く入れていたのは、ブラウザの拡張機能だけでした。拡張機能というのは、Chromeなどのブラウザに後から追加する小さなプログラムのことです。
なぜそれだけで済んでいたかというと、パソコン全体を通す必要がなかったからです。
調べもの、メール、動画、SNS。やることはだいたいブラウザの中で終わっていました。だから「ブラウザさえ通ればいい」で、何年も不便を感じませんでした。
②-2 Claude Codeを入れようとして、初めて動かなくなった
変わったのは、Claude Codeを使い始めたときです。
Claude Codeは、ブラウザの中では動きません。パソコンに入れて、パソコンの中で動くソフトです。
拡張機能が運んでくれるのは、ブラウザの通信だけです。ブラウザの外で動いているソフトの通信は、拡張機能を通りません。素通しのまま出ていって、そこで止まります。
私の場合も、ブラウザでは普通にページが開けるのに、Claude Codeだけがうんともすんとも言わない、という状態になりました。

ブラウザは動いてるのに、これだけ動かない。この「片方だけ動く」が、いちばん原因に気づきにくいんですよね🐼
②-3 VPN会社に問い合わせて分かったこと
そのときは原因が分からなかったので、契約しているVPN会社の問い合わせフォームから聞いてみました。
教えてもらったのは、パソコン全体用のアプリが用意されているということでした。
入れてみたら、一発で直りました。設定を細かくいじる必要も、プランを変える必要もありませんでした。
このときの学び
・直すこと自体は、驚くほど簡単でした
・難しかったのは「直し方」ではなく、原因に気づくことでした
・ブラウザが動いている以上、VPNを疑う発想になりにくかったのです
同じところで止まっている方に、この記事で近道をしてもらえたらと思っています。
③ VPNには3つの形があります|スマホ・ブラウザ・パソコンで「守る範囲」が違う
VPNと一口に言っても、入れる形が3つあります。そして形によって、通してくれる範囲が違います。
ここが分かると、さっきの「片方だけ動かない」が一気に腑に落ちます。
③-1 スマホ用アプリ|スマホ全体の通信を通す
App StoreやGoogle Playから入れる、いちばん馴染みのある形です。
一度つないでおけば、そのスマホの中で動いているものは基本的に全部が通ります。ブラウザも、アプリも、まとめて面倒を見てくれます。
③-2 ブラウザ拡張|ブラウザの中だけを通す
Chromeなどに後から追加する形です。ボタン1つで切り替えられて手軽なので、これだけ入れている方は多いと思います。私もそうでした。
ただし、通してくれるのはブラウザの中の通信だけです。ブラウザの外で動いているものには届きません。
ここが今回いちばん大事なところです。
③-3 パソコン用アプリ|パソコン全体の通信を通す
Windows・Mac・Linuxに入れる形です。スマホ用アプリのパソコン版、と考えると分かりやすいと思います。
入れておけば、そのパソコンの中で動いているものは基本的に全部が通ります。ブラウザも、ブラウザの外のソフトも、まとめて通ります。
③-4 公式にも「ブラウザの通信だけ」と書かれています
これは私の推測ではありません。VPN会社の公式サポートに、はっきり書かれています。
Secures only your browser traffic.
(保護するのは、ブラウザの通信だけです)出典:NordVPN公式サポート「Should I choose NordVPN app or NordVPN extension?」
https://support.nordvpn.com/hc/en-us/articles/20321910029585-Should-I-choose-NordVPN-app-or-NordVPN-extension
(2026年9月19日 確認)
同じページでは、ブラウザ拡張のことを一貫して「プロキシ拡張機能(proxy extension)」と呼んでいます。つまり拡張機能は、VPNそのものというより「ブラウザ専用の通り道」という位置づけなんですね。
この章の持ち帰り
3つは競合ではありません。守ってくれる場所が違うだけです。
だから選ぶときは「どれが強いか」ではなく、自分が使うものはどこで動くかから考えます。
④ これはClaude Codeだけの話ではありません
④-1 Claude Codeは、たまたま最初にぶつかっただけ
私の場合はClaude Codeでつまずきましたが、Claude Codeが特別なわけではありません。
同じことは、パソコンで動くソフト全般で起きます。私がそれまで気づかなかったのは、ブラウザの外で動くものをほとんど使っていなかった、というだけの話でした。
④-2 ブラウザの中か、外か
自分の使い方が「ブラウザの中」で終わっているか、「ブラウザの外」に出ているか。分けて考えると見通しが良くなります。
| よくある使い方 | どこで動くか | ブラウザ拡張だけで足りる? |
|---|---|---|
| 検索・調べもの | ブラウザの中 | ✅ 足ります |
| Gmail・Googleドライブ(ブラウザで開く) | ブラウザの中 | ✅ 足ります |
| 動画をブラウザで見る | ブラウザの中 | ✅ 足ります |
| Claude Code | パソコンの中 | ❌ 足りません |
| ChatGPTのパソコン用アプリ | パソコンの中 | ❌ 足りません |
| メールソフト(Outlook・Mac標準のメールなど) | パソコンの中 | ❌ 足りません |
| LINE・Slackのパソコン版アプリ | パソコンの中 | ❌ 足りません |
| クラウドの同期アプリ(Googleドライブ・Dropbox) | パソコンの中 | ❌ 足りません |
⚠️ この表は「ブラウザ拡張だけで通信が通るか」を見たものです。中国でそのサービス自体が使えるかどうかは、また別の話になります。
④-3 「スマホでは見られるのにパソコンでは開けない」もこれです
よくあるのが、この組み合わせです。
スマホにはVPNのアプリを入れてあるので、スマホでは普通に使えます。一方パソコンには拡張機能しか入れていないので、ブラウザの外で動くものだけが止まります。
同じ契約なのに、端末によって結果が変わる。これが起きたら、まず「その端末に何を入れたか」を見直してみてください。
この章のまとめ
・つまずく相手はClaude Codeとは限りません。パソコンで動くソフト全般が対象です
・分かれ目は「ブラウザの中で動くか、外で動くか」の1点だけです
・端末によって結果が違うときは、契約ではなく入れた物の違いを疑ってください
⑤ 直し方は1つだけ|契約はそのままで、パソコン用アプリを入れる
⑤-1 やることは「パソコン用アプリを入れる」だけ
原因が分かってしまえば、あとは簡単です。
いま契約しているVPNの、パソコン用アプリを入れる。 これだけです。
・契約はそのまま(プラン変更も不要です)
・ブラウザの拡張機能は、消さなくて大丈夫です
・追加料金もかかりません
拡張機能とパソコン用アプリは、どちらか一方を選ぶものではありません。両方入れておいて構いません。
⑤-2 1つの契約で、スマホもパソコンも入れられます
ここを誤解している方が多いところです。
VPNは基本的に「1つの契約で複数の端末に入れられる」仕組みになっています。スマホ用に1契約、パソコン用にもう1契約、という買い方は必要ありません。
私も、スマホとパソコンで同じ契約を使い分けています。
何台まで入れられるかはサービスによって違うので、そこは後ほど比べます。
⑤-3 入れるのは「まだ繋がっているうち」に
これだけは先にお伝えしておきます。
VPN会社の公式サイトは、中国国内からはアクセスしにくくなっていることがあります。つまり「現地で困ってから入れよう」だと、アプリをダウンロードするページ自体にたどり着けない可能性があります。
・これから中国へ行く方 … 日本にいるうちに、3つとも入れて動作確認まで済ませておく
・すでに中国にいる方 … いまブラウザが繋がっているなら、その状態のうちにパソコン用アプリを落としておく
⑤-4 探しても見つからないときは、聞いてしまうのが早いです
公式サイトのどこにパソコン用アプリがあるか分かりにくいサービスもあります。私も最初は見つけられませんでした。
そういうときは、問い合わせフォームから聞いてしまうのがいちばん早いです。私もそれで解決しました。
そのままコピーして使えます。
いつもお世話になっております。
現在、ブラウザの拡張機能を利用しています。
パソコン全体の通信に対応したアプリ(Windows / Mac 用)は提供されていますか。
提供されている場合、ダウンロード先を教えてください。
インストールの細かい手順や、入れる途中でエラーが出たときの対処は、別のブログに書いています。
→ Claude 中国で使えない原因と解決策【VPN設定の手順付き】
⑤-5 入れ直しても繋がらないときは
パソコン用アプリを入れたのに、それでも繋がらない。
その場合は、今回の話とは別の原因です。接続そのものが不安定だったり、一時的に遮断されていたりするケースで、対処のしかたも変わってきます。
こちらは別の記事にまとめてあります。

この章のまとめ
・直し方は「パソコン用アプリを入れる」の1つだけです
・契約はそのまま。拡張機能も消さなくて大丈夫です
・まだ繋がっているうちに入れておくのが安全です
・見つからなければ、問い合わせてしまうのが早道です
⑥ パソコンで使えるVPNの選び方|見るのは「自分のPCに入るか」
⑥-1 「パソコン用アプリがあるか」で比べても差はつきません
ここまで読んで「じゃあパソコン用アプリがあるVPNを選べばいいのか」と思われたかもしれません。
ただ、主要なVPNはどこもパソコン用アプリを持っています。あるかないかで比べても、ほとんど差はつきません。
本当に見るべきなのは、その一歩先です。
そのアプリは、あなたのパソコンに入りますか?
⑥-2 対応OSと最低バージョンを、公式サイトで調べました
提携している4社について、公式サイトの記載を確認しました(2026年9月20日時点)。
| VPN | パソコン用アプリ | macOSの最低バージョン | Linux | こんな方に |
|---|---|---|---|---|
| ExpressVPN | Windows / Mac / Linux | macOS 11(Big Sur)以降 | ○ | 古いMac・古いPCを使っている方 |
| MillenVPN | Windows / Mac | macOS 11.0 以降 | 公式に記載なし | 日本語のサポートを重視する方 |
| Surfshark | Windows / Mac / Linux | macOS 12(Monterey)以降 | ○ | Linuxも使う方 |
| NordVPN | Windows / Mac / Linux | macOS 14(Sonoma)以降 | ○ | 比較的新しいMacを使っている方 |
※ 各社公式サイトの記載より(2026年9月20日 確認)。MillenVPNのLinux対応は、公式に記載を見つけられませんでした。「対応していない」という意味ではありません。
なお4社とも30日間の返金保証があります。条件の細かさに差はありますが、日数はどこも同じでした。
⑥-3 古いMacを使っているなら、ここで差がつきます
表の中でいちばん大事なのは、macOSの最低バージョンの列です。
同じ「Mac対応」でも、要求されるバージョンが違います。
・ExpressVPN・MillenVPN … macOS 11(Big Sur)以降
・Surfshark … macOS 12(Monterey)以降
・NordVPN … macOS 14(Sonoma)以降
つまり手元のMacが古いと、契約してもアプリが入らないことがあります。とくにNordVPNはmacOS 14以降が必要なので、数年前のMacBookだと対象外になる可能性があります。
ExpressVPNは公式サイトで「2013年に発売されたMacでも利用できる」と案内しています。古いMacを使い続けている方には、ここが効いてきます。
⑥-4 何台まで入れられるかは、あまり気にしなくて大丈夫です
「1つの契約で何台まで入るか」は各社で違いますが、個人で使うぶんには、どこを選んでも上限に当たることはまずありません。
スマホ1台とパソコン1台、多くてもタブレットを足して3台。この程度なら4社とも問題なく収まります。
比較の軸としては、あまり役に立たない項目でした。
⑥-5 迷ったときの選び方
「どれもおすすめです」では選べないと思うので、軸ごとにはっきり書きます。
古いMac・古いPCを使っているなら → ExpressVPN
必要なmacOSが11(Big Sur)以降と低く、公式サイトに「2013年に発売されたMacでもご利用いただけます」と具体的に書かれています。MillenVPNも同じmacOS 11以降ですが、どこまで古い機種で動くかを年式で明記しているのはExpressVPNだけです。古い機種を使い続けている方には、この一文が判断材料になります。

※ 2026年9月時点の公式サイトの記載です。対応 OS や料金は変わることがあります。
日本語でやりとりしたいなら → MillenVPN
日本の会社が運営しているサービスです。問い合わせを日本語でしたい方、はじめてVPNを契約する方には安心材料になります。

※ 2026年9月時点の公式サイトの記載です。対応 OS や料金は変わることがあります。
Linuxも使うなら → Surfshark
Debian・Ubuntu・MINTへの対応が公式に明記されています。パソコンを複数台、OSもバラバラで使っている方向けです。

※ 2026年9月時点の公式サイトの記載です。対応 OS や料金は変わることがあります。
比較的新しいMacを使っているなら → NordVPN
macOS 14以降という条件はありますが、そこを満たしているなら候補に入ります。パソコン用アプリ側にだけ用意されている機能(通信を見えにくくする専用サーバーなど)が公式に案内されています。

※ 2026年9月時点の公式サイトの記載です。対応 OS や料金は変わることがあります。
料金や更新価格、年間プランでの比べ方は、別の記事で詳しくまとめています。

この記事のまとめ
・パソコンだけVPNが効かないのは、入れた物が足りないだけでした
・VPNには3つの形があり、ブラウザ拡張はブラウザの中しか通しません
・Claude Codeに限らず、パソコンで動くソフトは全部この影響を受けます
・直し方はパソコン用アプリを入れるの1つだけ。契約はそのままで大丈夫です
・これから選ぶなら、自分のパソコンにそのアプリが入るかを先に確認してください

原因さえ分かってしまえば、あとは入れるだけでした。同じところで止まっている方に届いたら嬉しいです🐼
⑦ 中国でVPNがパソコンだけ使えないときのよくある質問
- Qブラウザの拡張機能は、消したほうがいいですか?
- A
消さなくて大丈夫です。むしろ残しておくと便利な場面があります。パソコン全体はそのままにして、ブラウザだけ別の国につなぎたいときなど、拡張機能のほうが切り替えが早いからです。両方入れておいて、使い分けるのがおすすめです。
- Qスマホとパソコンで、別々に契約する必要はありますか?
- A
必要ありません。1つの契約で複数の端末に入れられます。ただし何台まで入れられるかはサービスごとに決まっているので、ご家族と分け合う予定がある方だけ、契約前に台数を見ておくと安心です。
- Q無料のVPNでも同じことができますか?
- A
無料のサービスにもパソコン用アプリがあるものはあります。ただ、速度の制限やデータ量の上限があることが多く、仕事で毎日使う用途には向きません。中国で安定して使いたいのであれば、有料のものを選んだほうが結果的に楽だと思います。
- Q会社から支給されたパソコンにも入れていいですか?
- A
ここは会社の規程によります。海外拠点の業務用パソコンは、ソフトの追加が制限されていることが少なくありません。勝手に入れる前に、まず情報システム部門に確認してください。私物のパソコンとは分けて考えたほうが安全です。
- Q中国に着いてから契約しても間に合いますか?
- A
間に合うこともありますが、おすすめはしません。VPN会社の公式サイトは中国国内からアクセスしにくくなっていることがあり、申し込みページやダウンロードページにたどり着けない可能性があるためです。いまブラウザが繋がっているなら、その状態のうちに済ませてしまうのが確実です。
どれを選べばいいか決めきれないときは、日本語でやりとりできる MillenVPN が第一候補です。
\ 30日間の返金保証つき。合わなければ返金できます /
※ 30日間の返金保証はサブスクプランが対象です(2026年9月時点・公式サイトの記載)。

