「上海でVPNを使っているけど、日によって速度が不安定…」「遅い日は仕事にならなくて困る」——上海駐在・在住の方なら、一度はぶつかる悩みですよね。
実は先日、私もこの”VPNの気まぐれ”の原因をやっと突き止めました。犯人はVPNではなく、自分のパソコンが有線LANとWi-Fiを”同時にオン”にしていたこと。この記事では、上海歴20年の私がClaude Code(クロードコード=AIに作業を任せられるツール)で回線速度を実測し、原因にたどり着くまでの記録をそのままお見せします。
対策は「環境ごとに片方へ統一するだけ」。VPNを変えることも、お金をかけることもなく、あれだけ不安定だった通信がピタッと安定しました。同じ悩みを持つ方は、VPNを乗り換える前にぜひ試してみてください。

「上海のVPN、なんか不安定…」その原因、VPNじゃないかもしれません。今回は完全に灯台下暗しでした🐼
① 上海VPNがなんか不安定…その原因、実はVPNじゃなかった
上海でVPNを使っていると、「昨日はサクサクだったのに今日はやたら遅い」という日、ありませんか?私も上海歴20年、この”VPNの気まぐれ”には何度も泣かされてきました。
①-1 「速度が出ない=仕事にならない」上海あるある
契約しているVPNの速度が日によってムラムラで、オンライン会議の途中でカクついたり、クラウドの同期が止まったり…。「またVPNのご機嫌ナナメか」と半分あきらめていました。でも今回は、原因を本気で突き止めることにしたんです。
①-2 結論:犯人は”有線とWi-Fiの同時使用”だった
先に結論をお伝えします。正体は、自分のパソコンが有線LANとWi-Fi(ワイファイ)を”同時に”オンにしていたことでした。この2つが同時に生きていると、通信の通り道(経路)がフラフラ揺れて、かえって遅くなっていたんです。片方に絞っただけで、ウソみたいに安定しました。
・上海のVPNが不安定なとき、原因はVPN側とは限らない
・今回の犯人は「有線LANとWi-Fiの同時使用」で経路が揺れていたこと
・対策は「環境ごとに片方へ統一する」だけでOKだった
② そもそも上海生活はVPN前提|速度が出ないと仕事にならない
②-1 グレートファイアウォールのおさらい
上海(中国本土)では、GoogleやLINE、多くの日本のサービスがそのままでは使えません。これはグレートファイアウォール(Great Firewall/防火長城・Fánghuǒ chángchéng)と呼ばれる、中国のネット規制の仕組みによるものです。だから在住者・駐在員はVPN(ブイピーエヌ=規制を越えて日本などのネットにつなぐ仕組み)を入れて生活しています。
②-2 VPNが遅い日の”あるある”症状
つまり上海では、VPNの速度がそのまま仕事の速度。ここが不安定だと、こんな”あるある”が起きます。
・オンライン会議で自分の声だけ遅れる・固まる
・クラウド(Googleドライブ等)の同期がいつまでも終わらない
・調べ物のたびにページが真っ白で待たされる
「速度が出ない=仕事にならない」。これ、上海で働く方なら100回はうなずくやつですよね😅 だからこそ「遅い=VPNのせい」と決めつけがちなんですが、今回はそこが落とし穴でした。
・上海生活はVPN前提|速度が出ないと会議もクラウドも止まる
・だからこそ「遅い=VPNのせい」と思い込みやすい
③ VPNを疑う前にチェックしたい3つのポイント
「VPNが遅い」と感じたとき、私が今回あらためて切り分けたのは次の3つです。
① 時間帯・サーバー:混む時間帯や、つなぎ先サーバーの相性で遅くなることがある
② プロトコル(つなぎ方の方式):難読化モードなどは安全な代わりに速度が落ちる場合がある
③ 自分のパソコン側の回線:有線・Wi-Fi・その組み合わせ
多くの記事は①②までは触れますが、③の”自分のPC側”はスルーされがち。今回の犯人はまさにここでした。
【豆知識】ping(ピン)が通らなくても故障じゃない
VPNの調子を見ようと「ping(通信が届くか確認するコマンド)」を打つと、100%ロス(全部返ってこない)になることがあります。実はこれ、Shadowsocks(シャドウソックス)系のVPNではよくある”仕様”で、異常ではありません。pingが通らなくても、実際のダウンロード速度が出ていればOK。ここで慌てて「壊れた」と判断しないのがコツです。
・遅い原因は「①時間帯・サーバー ②プロトコル ③PC側の回線」で切り分ける
・見落としがちなのは③の”自分のPC側”
・pingが全ロスでも、速度が出ていれば故障ではない
④ Claude Codeに回線速度を”実測”してもらった
④-1 なぜ手作業ではなくClaude Codeに測らせたのか
ここで少しだけ用語の説明を。Claude Code(クロードコード)は、パソコンの中で調べ物や作業を代わりにこなしてくれるAIツールです。プログラミングの知識がなくても、日本語で「これを測って」「表にまとめて」とお願いするだけで動いてくれます。私のような”素人”でも、ちょっとした検証や自動化に使えるのが便利なんです。
💡 「Claude Codeって何?どう始めるの?」という方へ
姉妹ブログ「パンダでもわかるClaude活用術」で、プログラミング未経験の方向けに使い方・始め方を解説しています。導入してみたい方はこちらからどうぞ。
→ ClaudeCode インストール完全ガイド|パンダでもわかる超初心者向け
話を戻します。「たぶん回線かも」と当たりをつけても、感覚では判断できません。そこで、同じ条件で何度も速度を測って平均を出すという地味な作業を、このClaude Codeにやってもらいました。手作業だと、条件を変えながら何回も測って、数字を表にまとめて…と地味に大変です。こういう「単純だけど正確さと反復が必要な検証」はAIの得意分野。私は結果の表を見て判断するだけで済みました。
④-2 有線/Wi-Fi/両方同時オンの3条件で比較
測ったのは、次の3条件です。
① 有線LANだけをオンにした状態
② Wi-Fiだけをオンにした状態
③ 有線LANとWi-Fiを両方オンにした状態(=いつもの状態)

「AIに副業ブログを書かせる」みたいな派手な使い方だけじゃなく、こういう”地味な検証”にこそClaude Codeは効くんです。測定と集計はAI、判断は人間。いい分業でした🐼
・「有線だけ/Wi-Fiだけ/両方同時」の3条件で速度を実測
・同条件の反復測定と集計はClaude Codeに任せ、判断だけ自分でやった
⑤ 実測結果|”両方同時オン”が一番遅かった
結果はハッキリしていました。両方を同時にオンにしている状態が、一番遅かったんです。
| 条件 | 自宅(7/21) | 会社(7/23) |
|---|---|---|
| 有線LANだけ | 77 Mbps | 76.3 Mbps |
| Wi-Fiだけ | 74 Mbps | 22.0 Mbps |
| 両方同時オン | 67 Mbps(最遅) | ― |
※Mbps=通信速度の単位。数字が大きいほど速い。会社は有線とWi-Fiの差に注目。
自宅では、有線77・Wi-Fi74と単体ならどちらも十分な速さなのに、両方同時だと67まで落ちました。会社では有線76.3に対してWi-Fiが22.0と大きく差が出ました(会社のWi-Fiは2.4GHz帯で電波が混みやすく、不安定になりがちな帯域です)。
⑤-1 なぜ”同時オン”だと遅くなるのか
有線とWi-Fiを両方オンにすると、パソコンには通信の出口(デフォルトゲートウェイ=ネットの玄関口)が2つできます。すると「どっちの玄関から出るか」をパソコンが状況で選び直すため、通り道がフラフラ揺れて、通信が安定しません。VPNはこの上に乗っているので、土台が揺れればVPNも当然ブレる、というわけです。

VPNをどれだけ良いものに変えても、土台の回線が揺れていたら意味がなかったんですね。完全に灯台下暗しでした。
・実測の結論:両方同時オンが最遅(自宅は同時67 Mbpsで単体より遅い)
・原因はネットの玄関口が2つできて通り道が揺れるから
・会社Wi-Fiが遅いのは2.4GHz帯で混みやすいのも一因
⑥ 対策は「環境ごとに片方へ統一」するだけ
やることはシンプルでした。その場所で速い方”だけ”を使い、もう片方はオフにする。これだけです。
・自宅:有線77・Wi-Fi74とほぼ互角 → 取り回しがラクなWi-Fiに一本化
・会社:有線76.3・Wi-Fi22.0と大差 → 迷わず有線に一本化
⑥-1 やり方は3ステップだけ
① いまいる場所で、有線とWi-Fiのどちらが速いかを一度だけ測る
② 速い方を残し、遅い方の接続をオフにする(Wi-Fiを切る、またはLANケーブルを抜く)
③ 次からはその環境では”片方だけ”を習慣にする
これで、あれだけ気まぐれだったVPNが、体感でピタッと安定しました。VPNを変えたわけでも、お金をかけたわけでもありません。
⑥-2 自分の環境でも実測したい人へ
【自分の環境でも実測したい人へ】
「うちはどっちが速いんだろう?」を自分で確かめる、Claude Codeでの具体的な測定手順と、コピペで使える”お任せプロンプト”は、姉妹ブログ「パンダでもわかるClaude活用術」の記事にまとめました。
→ Claude Codeでネット速度実測|有線とWi-Fiの最適解が真逆だった
・対策は「その場所で速い方だけを使う」=環境ごとに片方へ統一
・自宅はWi-Fi、会社は有線に一本化したら安定した
・VPNの変更もお金も不要だった
⑦ それでも速度が出ないときは(VPN側の見直し)
回線を片方に絞っても遅い場合は、いよいよVPN側や環境全体を見直すタイミングです。
⑦-1 VPNの乗り換え・複数持ちを検討する
中国では、1つのVPNが急に不調になることもあります。速い方を”本命”にしつつ、予備をもう1つ持っておくと安心です。上海で実際に使えるVPNの比較は、別記事にまとめています。

⑦-2 ネット環境全体を見直す
そもそもの回線・ルーターなど、ネット環境そのものが原因のこともあります。上海のネット事情の全体像は、こちらのガイドで整理しています。

・片方に絞っても遅ければ、VPNの乗り換え・複数持ちを検討
・回線・ルーターなどネット環境全体の見直しも視野に
⑧ 上海VPNの不安定さに関するよくある質問(FAQ)
- Q有線とWi-Fi、結局どっちが速いの?
- A
環境によります。今回も自宅はほぼ互角、会社は有線が圧勝でした。大事なのは「速い方だけを使い、同時オンにしない」ことです。一度その場所で測ってみるのが確実です。
- QClaude Codeがなくても実測できる?
- A
できます。スマホやPCの速度測定アプリでも測れます。ただ、同じ条件で何度も測って平均を出し、表にまとめる作業はAIに任せると圧倒的にラクでした。
- QVPNを変えれば直りますか?
- A
原因がPC側(有線とWi-Fiの同時使用)なら、VPNを変えても直りません。まずは片方に絞ってから、それでも遅ければVPNの見直しへ進むのがおすすめです。
- Qpingを打つと全部ロスします。VPNが壊れているの?
- A
いいえ、壊れていないことが多いです。Shadowsocks系のVPNではpingが通らないのはよくある仕様です。実際のダウンロード速度が出ていれば問題ありません。
・上海VPNが不安定なとき、原因はVPN側とは限らない。今回の犯人は「有線LANとWi-Fiの同時使用」で経路が揺れていたこと
・実測(自宅:有線77/Wi-Fi74/同時67 Mbps)でも、両方同時オンが一番遅いとハッキリ出た
・対策は「その場所で速い方だけを使う(自宅=Wi-Fi/会社=有線)」=環境ごとに片方へ統一するだけ

上海歴20年でも、まさか犯人が”自分のPCの設定”だったとは。VPNを疑う前に、まず有線とWi-Fiの同時使用をやめてみてください。それだけで仕事のストレスがぐっと減るかもしれません🐼✨
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