上海の交通は3つで足りる|配車アプリ・地下鉄・タクシーの使い分け【2026】

渡航準備

上海に着いて、荷物を受け取って、さあ街へ。

そこで最初にやってくるのが「この街、どうやって移動するんだろう」という不安だと思います。中国語は話せない。タクシーは止まらないと聞いた。地下鉄は乗れるんだろうか——調べはじめると、タクシーの記事と地下鉄の記事がバラバラに出てきて、結局どれに乗ればいいのか分からない。

結論から言うと、上海の移動は「配車アプリ・地下鉄・タクシー」の3つだけ覚えれば足ります。

そして、この3つの使い分けは、料金でも所要時間でもなく 「荷物の量」と「その時の状況」 で決まります。荷物が多ければ配車アプリ、身軽な昼間なら地下鉄、経費精算があるならタクシー。この判断の軸さえ持っていれば、現地で迷いません。

上海歴20年、いまも毎日この3つで動いています。この記事では、アプリの手順ではなく「実際にどこでつまずくか」を中心に書きました。決済が通らなくて空港で立ち往生する話、車を呼んだあとに歩いてしまって運転手と探し合う話、領収書のかたちが違って経費精算でひと手間かかる話——どれも、公式の使い方ページには書いていないことです。

読み終わったころには、到着した日から迷わず動ける状態になっているはずです。最後に、場面から引ける早見表と、覚えておくと効く中国語もまとめておきました😊

上海パンダ
上海パンダ

上海に20年住んでいるぼくでも、いまだに「あ、やっちゃった」と思う瞬間があります。移動って、覚えることは少ないのに、つまずきどころだけがやたらピンポイントなんですよね🐼

👉 上海観光の全体像(ベストシーズン・定番スポット・準備の段取り)は 上海観光 完全ガイド|ベストシーズン・定番スポット・準備の段取り にまとめています。この記事は、そのなかの「移動」を深掘りしたものです。

  1. ① 結論|上海の移動は「配車アプリ・地下鉄・タクシー」の3つで足りる
    1. ①-1 配車アプリ(滴滴出行/ディディチューシン/Dīdī chūxíng)|言葉が要らないのが最大の利点
    2. ①-2 地下鉄|安くて、渋滞と無縁。ただし荷物が多い日は向きません
    3. ①-3 流しのタクシー|いまは「つかまえる」より「呼ぶ」が前提になりました
  2. ② 配車アプリの使い方|外国人がつまずくのは「決済」と「呼ぶ場所」
    1. ②-1 先に決済を通しておく|アプリを入れる順番を間違えると詰まります
    2. ②-2 呼ぶ場所の指定|ピンは「建物」ではなく「出入口」に置く
    3. ②-3 言語表示の実際|アプリは英語にできる。運転手とのやり取りは別の話
    4. ②-4 乗る前と降りるとき|ナンバーを照合する、それだけ
  3. ③ 地下鉄|料金・改札の通り方・安検・ラッシュの避け方
    1. ③-1 料金と支払い|切符・交通カード・QR・タッチ決済の使い分け
    2. ③-2 安検(アンジェン/ānjiǎn)|駅に入るときに荷物検査があります
    3. ③-3 ラッシュの避け方|「上海だから空いている」ということはありません
    4. ③-4 出口番号|「駅に着いた」と「目的地に着いた」は別ものです
  4. ④ タクシー|どこで拾うか・行き先の伝え方・降りるときの話
    1. ④-1 どこで拾えるか|「道で手を挙げる」以外の選択肢を持っておく
    2. ④-2 行き先の伝え方|口で言わずに、画面を見せる
    3. ④-3 降りるときの話|支払いと、経費精算で効いてくる「紙の領収書」
  5. ⑤ 空港から市内へ|結論は「荷物の量」で決まります
    1. ⑤-1 浦東(プードン/Pǔdōng)空港から|4つの手段を並べて比べる
    2. ⑤-2 「リニアで8分」の読み方|龍陽路(ロンヤンルー/Lóngyáng lù)から先があります
    3. ⑤-3 虹橋(ホンチャオ/Hóngqiáo)空港から|市内が近いぶん、選択はシンプルです
  6. ⑥ 【保存版】場面別の選び方と、覚えておきたい中国語
    1. ⑥-1 場面別の早見表|迷ったらここから引いてください
    2. ⑥-2 これだけ覚えておけば足りる中国語
  7. ⑦ よくある質問(FAQ)

① 結論|上海の移動は「配車アプリ・地下鉄・タクシー」の3つで足りる

この3つで、空港から市内へも、観光地から観光地へも、深夜の帰り道も、だいたいカバーできます。レンタカーも、路線バスも、自転車のシェアリングもありますが、初めての上海で最初から手を出す必要はありません。

なぜ3つで足りるのか。理由はシンプルで、上海は地下鉄が街の隅々まで通っていて、そこから外れた場所は配車アプリで安く埋められるからです。しかも料金が日本と比べてかなり安いので、「歩けば節約になる」と我慢する場面がほとんどありません。

手段 1回の料金の目安 中国語 大きい荷物 いちばん向いている場面
配車アプリ(滴滴出行) 街なかで20〜60元
(約480〜1,440円)
要らない 迷ったらこれ。荷物・雨・深夜
地下鉄 3〜9元
(約70〜220円)
要らない 昼間の観光・渋滞したくない時
タクシー(流し) 初乗り14元〜
(約340円〜)
少し要る 目の前に止まっている時/紙の領収書が要る時

料金は2026年8月時点の目安です(1元=約24円で換算)。時間帯・距離・渋滞で変わります。23時〜翌5時は深夜料金になり、タクシーの初乗りは18元前後まで上がります。

この表のいちばん大事な列は、実は「中国語」です。 上海の移動でつまずくのは料金でも道でもなく、ほとんどが「行き先を伝えられない」ことだからです。

👉 タクシーが日本と比べてどれくらい安いのか、生活まるごとの物価感は 上海の物価事情|駐在員家族4人の予算リアル で詳しく書いています。

①-1 配車アプリ(滴滴出行/ディディチューシン/Dīdī chūxíng)|言葉が要らないのが最大の利点

上海でいちばん出番が多いのが、配車アプリの滴滴出行(ディディチューシン/Dīdī chūxíng) です。日本では「DiDi」の表記でも知られています。

使い方はとても単純で、地図の上で行き先をタップして、車を呼ぶ。それだけです。

・行き先は地図で指定するので、口で説明する必要がありません
・乗る前に料金の目安が表示されるので、降りるときに驚くことがありません
・支払いはアプリの中で終わるので、財布を出す場面がありません

「中国語がまったく話せないけれど大丈夫だろうか」という不安は、正直このアプリでほぼ消えます。逆に言うと、このアプリを渡航前に用意できているかどうかで、上海での移動のしやすさが決まります。

①-2 地下鉄|安くて、渋滞と無縁。ただし荷物が多い日は向きません

上海の地下鉄は、2026年時点で20を超える路線が走っていて、主要な観光地はだいたい駅から歩いて行けます。料金は初乗り3元(約70円)、観光でよく行く範囲なら3〜9元(約70〜220円)です。日本の感覚だと、驚くほど安く感じると思います。

地下鉄のいちばんの強みは、時間が読めることです。上海の道路は時間帯によってかなり渋滞するので、「何時までにここへ着きたい」という日は、地下鉄のほうが安心できます。

一方で、苦手な場面もはっきりしています。

スーツケースなど大きい荷物がある日(階段・乗り換え・混雑がこたえます)
朝夕の通勤時間帯(このあと詳しく書きますが、日本の通勤ラッシュと変わりません)
雨の日(駅までの徒歩が、そのまま濡れる時間になります)

ぼくは「地下鉄は身軽な昼間に強くて、荷物と雨と時間帯に弱い」と整理しています。この覚え方で、だいたい間に合います。

①-3 流しのタクシー|いまは「つかまえる」より「呼ぶ」が前提になりました

ここが、上海に来る前のイメージといちばんズレるところかもしれません。

いまの上海では、道で手を挙げても、タクシーはほとんど止まりません。

車が減ったわけではありません。走っている車の多くが、すでにアプリで予約が入った状態だからです。地元の人もほぼ全員がアプリで呼ぶので、流しで拾える車そのものが少なくなりました。

上海に住んでいるぼくも、外で手を挙げて待つことはもうありません。雨の日に道端で粘るより、アプリで呼んで屋根のあるところで待つほうが、結果的にずっと早いんですよね。

とはいえ、タクシーがなくなったわけではありません。空港・駅・大きなホテルの乗り場には列ができていますし、そこでは普通に乗れます。

そしてもうひとつ、タクシーにしかない強みがあります。紙の領収書(発票/ファーピャオ/fāpiào)が出ることです。出張で経費精算がある方には、ここが効いてきます。この話はこのあと詳しく書きます。

この章のまとめ
・上海の移動は「配車アプリ・地下鉄・タクシー」の3つで足りる
・迷ったら配車アプリ。行き先を地図で指定するので、中国語が要らない
・地下鉄は安くて時間が読める。ただし大きい荷物・ラッシュ・雨には弱い
・流しのタクシーは道ではほぼ止まらない。乗り場を使うか、アプリで呼ぶ


② 配車アプリの使い方|外国人がつまずくのは「決済」と「呼ぶ場所」

配車アプリの使い方そのものは、実はとても簡単です。地図で行き先を選んで、呼ぶ。これだけです。

それなのに、日本から来た方がつまずくポイントは、毎回だいたい同じところに集まります。「決済」と「呼ぶ場所」の2つです。

操作方法を1から10まで覚える必要はありません。この2つだけ先に押さえておけば、あとは現地で触りながらで十分間に合います。

配車アプリで車を呼ぶまでの4ステップ 決済を通す、行き先を地図で指定する、迎えに来る場所を動かす、ナンバーを照合して乗る、の4段階を示した図 配車アプリで車を呼ぶまでの4ステップ STEP 1 決済を通しておく(アプリを入れるより先) STEP 2 行き先を地図でタップして指定する STEP 3 迎えに来る場所のピンを、立って待てる出入口へ STEP 4 車のナンバーを照合してから乗る

②-1 先に決済を通しておく|アプリを入れる順番を間違えると詰まります

いちばん多い失敗が、これです。

配車アプリは、現金が使えません。 アプリの中で支払いが完結する仕組みなので、支払い手段が用意できていないと、アプリを入れても車を呼べません。

そして支払い手段というのは、多くの場合 アリペイ(支付宝/Zhīfùbǎo)か ウィーチャットペイ(微信支付/Wēixìn zhīfù) です。つまり順番はこうなります。

正しい順番
① 日本にいるうちに アリペイ / ウィーチャットペイ を開通させ、カードを紐付ける
② 上海に着いてから(またはその前に)配車アプリを入れる
③ 車を呼ぶ

逆をやると、空港に着いてから「支払いが登録できない」と立ち往生することになります。しかも困ったことに、こういう手続きが必要なときに限って、上海のネット環境が思うように動かないということが起きます。

決済の登録は、正直ここだけで記事1本ぶんの分量があります。カードが弾かれる原因も、顔認証が通らない原因も、それぞれ対処が違うからです。

👉 アリペイ・ウィーチャットペイの登録とカードの紐付けは Alipay・WeChat Pay 紐付け方法|Visa/JCB対応を解説 に手順をまとめています。

👉 配車アプリを含めて「上海で最初に入れるアプリ」を知りたい方は 上海生活の必須アプリTop5 をどうぞ。

②-2 呼ぶ場所の指定|ピンは「建物」ではなく「出入口」に置く

決済さえ通れば、あとは呼ぶだけ……なのですが、ここでもうひとつ落とし穴があります。

迎えに来てもらう場所(ピックアップ地点)は、アプリが自動で決めてくれます。 現在地をGPSで拾って、地図上に緑のピンが立ちます。何もしなければ、そこに車が来ます。

問題は、その「現在地」が、車が停まれる場所とは限らないことです。

大きなショッピングモールや広い駅の前だと、地図のピンは建物の真ん中に落ちます。でも運転手が停められるのは、道路に面した出入口です。ピンをドラッグして、自分が実際に立って待てる場所へ動かしておくと、これだけでかなりスムーズになります。

そして、ぼく自身がいちばんやりがちな失敗がこれです。

上海パンダ
上海パンダ

車を呼んだあと、「まだ来ないな」と思って少し歩いてしまうんですよね。そうすると、運転手さんは最初に指定した場所で待っていて、こちらは別の場所にいる。お互いに相手を探すことになります🐼

呼んだあとは、その場を動かない。 これが地味にいちばん効く注意点です。もし移動してしまったら、探し合うより、アプリで迎えに来る場所を修正するほうが早く解決します。

②-3 言語表示の実際|アプリは英語にできる。運転手とのやり取りは別の話

「アプリが全部中国語だったらどうしよう」という不安はよく聞きます。ここは安心してよくて、アプリの表示は英語に切り替えられます。(メニューの [Me] → [Settings] から変更できます。2026年8月時点)

ただし、正直に書いておきたいことがあります。アプリが英語になることと、運転手と言葉が通じることは、別の話です。運転手には電話とメッセージで連絡できますが、相手は中国語で返してきます。

なので、中国語がわからない方の現実的な答えはこうなります。

中国語がわからない場合の現実解
・行き先は乗る前に地図で確定させておく(これができていれば、会話はほぼ発生しません)
・待ち合わせ場所も先に修正しておく(電話がかかってくる原因のほとんどがこれです)
・それでも連絡が必要になったら、翻訳アプリを別に開いて対応する

⚠️ ここで、ひとつ注意を書いておきます。日本国内で使える同名の配車アプリと、中国で使うアプリは別のサービスです。日本語で検索すると「メッセージが自動翻訳される」といった説明が出てくることがありますが、それは日本国内向けのサービスの話であることが多いです。

ぼく自身は中国語でやり取りしているので、翻訳まわりの使い勝手は確かめられていません。確かめていないことを「便利ですよ」とは書けないので、ここは正直に書いておきます。中国語がわからない前提で組むなら、そもそも会話が発生しない状態を作るのがいちばん確実です。

②-4 乗る前と降りるとき|ナンバーを照合する、それだけ

最後に、乗る瞬間の話です。やることは1つだけです。

アプリに表示された車のナンバーと、目の前に来た車のナンバーを見比べる。

配車が集中する場所(空港・駅・イベント会場)では、同じような車が何台も並びます。運転手が窓を開けて手招きしてくれることもありますが、それが自分の呼んだ車とは限りません。ナンバーの下4桁だけでも見る癖をつけておくと、乗り間違いはまず起きません。

降りるときは、何もしなくて大丈夫です。支払いはアプリの中で自動的に終わるので、財布を出す必要も、お釣りのやり取りもありません。「谢谢(シェシェ/xièxie)」と言って降りれば終わりです。

ただし、会社に経費で出す領収書が必要な方だけは、ここで少し事情が変わります。 その話は、このあとタクシーのところで詳しく書きます。

この章のまとめ
・配車アプリは現金が使えない。決済を先に通しておくのが最優先
・迎えに来る場所のピンは「建物」でなく「自分が立って待てる出入口」に置く
呼んだあとは動かない。動いてしまったらアプリで場所を修正する
・アプリの表示は英語にできる。ただし運転手は中国語なので、会話が起きない状態を作る
・乗る前にナンバーを照合する。降りるときは支払い不要


③ 地下鉄|料金・改札の通り方・安検・ラッシュの避け方

配車アプリが「迷わない移動」だとすると、地下鉄は「安くて時間が読める移動」です。

上海の地下鉄は路線が20を超えていて、観光でも生活でも、行きたい場所のかなりの範囲を駅からの徒歩でカバーできます。しかも初乗り3元(約70円)ですから、1日に何度乗っても財布が痛みません。

ただし、日本の電車と同じ感覚で改札に向かうと、「あれ、こんなの日本になかったぞ」という場面が3つ出てきます。支払い方法の多さ、駅の入口にある荷物検査、そして出口の数です。順番に見ていきます。

③-1 料金と支払い|切符・交通カード・QR・タッチ決済の使い分け

料金は距離で決まります。初乗り3元(約70円)で、観光でよく行く範囲なら3〜9元(約70〜220円)くらいです。

支払い方法は、大きく4つあります。多く見えますが、自分に当てはまる1つだけ選べば十分です。

支払い方法 何を用意する こんな人に
QRコード乗車 アリペイ/ウィーチャットペイ、または Metro大都会(メトロ大都会/Metro Dàdūhuì) 短期の旅行・出張。決済アプリはどのみち入れるので、追加の手間がゼロ
交通カード 駅の窓口や券売機でカードを買ってチャージ 家族で来る方・スマホを使わせたくないお子さん。バスとの乗り継ぎ割引もある
切符(片道・一日・三日) 券売機で購入 スマホ決済を使わない方、1日で乗り倒す方
タッチ決済のクレジットカード 対応ブランドのカード カードだけで通したい方(対応カードは限られます)

なかでも、交通カードには地味に嬉しい特典があります。 交通カードで地下鉄の改札を出てから120分以内にバスに乗る(またはその逆)と、1元割引になります。

そして在住者の実感として書いておくと、最近はスマホのアプリがいちばん楽です。 ぼくもいまは「Metro大都会」を使っています。地下鉄の会社が出している公式アプリで、画面のQRコードを改札にかざすだけ。カードを財布から出す動作すら要らないので、慣れると戻れません。

Metro大都会は、改札の読み取り部分に 5cm以上離してかざす のがコツです。近づけすぎると読み取れません。
※制度・料金は2026年8月時点の確認です。出典=上海浦東新区政府 公式サイト「上海軌道交通の支払方式について」。同ページの最終更新は2023年のため、渡航前に最新の状況をご確認ください。

👉 タッチ決済に対応するカードをどう選ぶかは 上海旅行クレジットカード3選|上海歴20年が厳選 に書いています。

③-2 安検(アンジェン/ānjiǎn)|駅に入るときに荷物検査があります

これは日本の地下鉄にない仕組みなので、最初は必ず面食らいます。

上海の地下鉄は、すべての駅で、改札の手前に荷物検査(安検/アンジェン/ānjiǎn)があります。 カバンをベルトコンベアに乗せてX線を通し、人は金属探知機のゲートをくぐります。空港の保安検査を、ぐっと簡略にしたものだと思ってください。

とはいえ、身構えるほどのものではありません。

・小さなカバンなら、中を見せるだけで通してくれることもあります
・靴を脱いだり、ノートパソコンを出したりする必要はありません
・大きなスーツケースは、コンベアに乗せます

気をつけるのは「時間」だけです。改札に着いてからさらにひと手間かかるので、乗り換えや待ち合わせの時間は、日本の感覚より数分多めに見ておくと安心です。とくに朝の通勤時間帯は、この検査の前に列ができます。

③-3 ラッシュの避け方|「上海だから空いている」ということはありません

ここは、はっきり書いておきたいところです。

上海の朝夕の地下鉄は、日本の通勤ラッシュとほとんど変わりません。 「海外だからのんびりしているだろう」と思って乗ると、そのまま日本と同じ思いをします。

ぼくは通勤の時間帯そのものを避けるようにしています。少し時間をずらすだけで、同じ路線がまったく別の乗り物みたいに快適になるんですよね。

避け方はシンプルで、時間をずらすことに尽きます。

ラッシュを避ける3つの考え方
時間をずらす……朝夕の通勤帯を外せるなら、それがいちばん効きます
荷物の日は乗らない……スーツケースを持ってラッシュに突っ込むと、本人も周りもつらいです
急ぐ日は配車アプリに切り替える……渋滞のリスクはありますが、座って移動できます

観光で来る方は、そもそも朝夕のピークに動く必要がないことが多いので、この点はあまり心配しなくて大丈夫です。むしろ気をつけたいのは、朝いちばんの便で空港へ向かう日のように、荷物とラッシュが重なるときです。

③-4 出口番号|「駅に着いた」と「目的地に着いた」は別ものです

上海の地下鉄でいちばん体力を削られるのが、実はここです。

上海の駅は、出口が10個以上あることも珍しくありません。 大きな交差点の四隅と、その先のビルにまで出口が伸びていたりします。つまり、出口を1つ間違えると、地上に出てから大きく回り道をすることになります。

しかも上海の道路は幅が広く、横断歩道が近くにあるとは限りません。「向かい側に見えているのに、渡れない」という状況が普通に起きます。

対策は1つだけです。地下鉄に乗る前に、地図アプリで「何番出口か」を確認しておく。

ぼくも、乗る前に必ず出口番号を見るようにしています。これをやっているかどうかで、到着してからの数分がまるごと変わります。慣れている在住者ほど、乗る前に出口番号を見ています。

この章のまとめ
・初乗り3元(約70円)。支払いは4通りあるが、自分に合う1つを選べば十分
・短期滞在ならQRコード乗車、長く住むなら交通カードかMetro大都会が楽
駅に入るときに荷物検査がある。時間を数分多めに見ておく
・朝夕のラッシュは日本と同じ。時間をずらすのがいちばん効く
乗る前に出口番号を確認する。上海の駅は出口が10個以上あることもある


④ タクシー|どこで拾うか・行き先の伝え方・降りるときの話

配車アプリがあれば、正直タクシーは要らない——ほとんどの場面ではそうです。

それでもタクシーの章を独立して置いたのは、タクシーにしかできない仕事が、いまでもはっきり残っているからです。ひとつは「スマホが使えない状況」、もうひとつは「紙の領収書が要る場面」です。

④-1 どこで拾えるか|「道で手を挙げる」以外の選択肢を持っておく

先に書いたとおり、上海では道で手を挙げてもタクシーはなかなか止まりません。ただ、これは「タクシーに乗れない」という意味ではありません。乗れる場所が決まっている、というだけの話です。

タクシーに乗れる場所
空港のタクシー乗り場……到着ロビーから案内に従って進むと、係員が並ばせてくれます
鉄道駅の乗り場……上海駅・虹橋駅などは専用の乗り場があります
大きなホテルの車寄せ……ドアマンが呼んでくれることがあります
大型の商業施設の出入口……客待ちの車が並んでいることがあります

逆に言うと、この4つ以外の場所では、素直にアプリで呼んだほうが早いです。とくに雨の日は、道端で粘っても消耗するだけになります。

ぼくがいま流しのタクシーに乗るのは、空港や駅の乗り場に並ぶときくらいです。それでも、スマホが使えないときの保険としてタクシーを覚えておくのは、けっこう大事です。到着直後に通信が繋がらない、バッテリーが切れた、アプリの決済が通らない——上海ではどれも起こりえます。そのとき、乗り場に並べば乗れる、という選択肢があるだけで気持ちがまるで違います。

④-2 行き先の伝え方|口で言わずに、画面を見せる

タクシーで唯一むずかしいのが、ここです。配車アプリと違って、行き先を自分で伝えないといけません。

日本語はまず通じません。英語も、期待しないほうがいいです。では中国語で言えばいいかというと、これも思ったより難しくて、地名の発音が少し違うだけで伝わりません。

なので、順番はこうなります。

行き先の伝え方(上から順に試す)
スマホの地図アプリで目的地を出して、画面を見せる……いちばん確実です
ホテルのカード・住所を書いたメモを見せる……ホテルに戻るときはこれが最強です
運転手さんの携帯に、自分で入力させてもらう……下記
④ 中国語で言う……発音に自信がある方だけ

3つめが、意外と知られていない方法です。ぼくも使うことがあるのですが、運転手さんに携帯を渡してもらって、行き先を自分で打ち込んでしまう手もあります。中国語の漢字さえ入れば、あとは向こうのナビが案内してくれるので、こちらの発音は関係なくなります。

「他人の携帯を触らせてもらうなんて」と思うかもしれませんが、上海ではそれほど珍しい光景ではありません。 お互いに困っているので、たいてい素直に渡してくれます。

⚠️ 注意点として、目的地の漢字(中国語表記)を先に控えておくと、この方法がぐっと使いやすくなります。日本語の地名をそのまま入れても出てこないので、行きたい場所の中国語名をスクリーンショットで持っておくのがおすすめです。

④-3 降りるときの話|支払いと、経費精算で効いてくる「紙の領収書」

降りるときの支払いは、アリペイかウィーチャットペイのQRコードが主流です。運転手さんが端末を差し出すので、読み取って払います。現金も使えますが、お釣りが足りないことがあるので、あまり大きな紙幣は出さないほうが無難です。深夜の時間帯は割増料金になります。

さて、ここからがこの記事でいちばん実務的な話です。出張などで会社に経費精算をする方は、タクシーと配車アプリで扱いが変わります。

乗った手段 領収書のかたち 経費精算のとき
タクシー 紙の発票(ファーピャオ/fāpiào)がその場で出る そのまま提出できる。いちばん楽
配車アプリの一般車両
(快車/クァイチャー/kuàichē)
電子データ(アプリの中で発行手続きをする) 発行・ダウンロード・印刷などひと手間かかる
上海パンダ
上海パンダ

ぼくもふだんは配車アプリのほうが圧倒的に楽なんですが、経費で落とす移動だけは事情が変わります。電子の領収書は、あとから発行の操作をしないといけないので、正直めんどうなんですよね🐼

これを知っているかどうかで、出張から帰ったあとの作業量が変わります。対策はシンプルです。

経費精算がある移動のとき
紙の領収書が要るなら、タクシーを選ぶ(乗り場を使えば確実に乗れます)
・配車アプリを使うなら、降りたその場でアプリから領収書の発行手続きをしておく
 (あとでまとめてやろうとすると、どの移動だったか分からなくなります)

👉 出張まわりの準備は 中国出張の準備はこれだけ|通信・決済・持ち物を4ステップで にまとめています。

この章のまとめ
・道で手を挙げるより、乗り場(空港・駅・ホテル・商業施設)を使う
・タクシーは「スマホが使えないときの保険」として覚えておく価値がある
・行き先は口で言わず、地図の画面を見せる。それでも通じなければ運転手の携帯に入力させてもらう
・目的地の中国語表記をスクショで持っておくと、伝え方の選択肢が増える
経費精算があるならタクシー。配車アプリなら降りたその場で領収書の発行を


⑤ 空港から市内へ|結論は「荷物の量」で決まります

上海の移動でいちばん最初にやってくるのが、この場面です。飛行機を降りて、荷物を受け取って、さあ街へ——どうやって出るか。

ここは選択肢が4つあって、しかも「安い」「速い」「楽」がきれいに分かれるので、迷いやすいところです。先に結論を言ってしまいます。判断の軸は、料金でも所要時間でもなく「荷物の量」です。

ぼくも家族も、結局タクシーで市内に出ています。日本のタクシーに比べればずっと安いですし、なにより荷物が多い日は、これ以外の選択肢が現実的じゃないんですよね。ぼくの実感では、スーツケースを持って乗り換えるのは想像の3倍つらいです。逆に、身軽な一人旅なら地下鉄でまったく問題ありません。

⑤-1 浦東(プードン/Pǔdōng)空港から|4つの手段を並べて比べる

日本からの便の多くが着くのが、浦東国際空港です。市内までは距離があるので、手段によって差が大きく出ます。

手段 所要時間の目安 料金の目安 向いている人
🚕 タクシー/配車アプリ 45〜60分 150〜220元
(約3,600〜5,300円)
荷物が多い方・家族連れ・深夜着
🚄 リニア(磁浮/Cífú) 8〜10分
+乗り換え
50元
(約1,200円)
一度は乗ってみたい方
🚇 地下鉄2号線 60〜70分 8元
(約190円)
身軽な一人旅・とにかく安く
🚌 エアポートバス 60〜90分 30元
(約720円)
行き先がバスの停留所に近い方

所要時間・料金は2026年8月時点の目安です(1元=約24円で換算)。時間帯・渋滞・乗車区間で変わります。

見ていただくと分かるとおり、タクシーだけが「玄関から玄関まで」運んでくれます。 他の3つは、降りたあとにもうひと移動あります。この差が、荷物を持っているときに効いてきます。

料金は確かに一番高いのですが、日本の空港からのタクシーを思えば、かなり安いほうです。 家族4人で分ければ、なおさら気になりません。

もうひとつ、表に載せなかった選択肢があります。

事前予約の空港送迎(貸切チャーター)です。日本にいるうちにネットで予約しておくと、到着ロビーで名前を書いたボードを持った運転手さんが待っていてくれる、というものです。

表に入れなかったのは、これが「その場で選べる手段ではない」からです。ただ、条件がそろうと、タクシーより安くなることがあります。

🚕 タクシー/配車アプリ 📋 事前予約の送迎
料金の目安 150〜220元
(約3,600〜5,300円)
2,881円〜
予約 不要 必要
(3日前まで無料キャンセル可)
行き先を伝える 画面を見せる必要あり 予約時に確定済み=不要
深夜着 待つことがある 到着時刻を指定して
待ってもらえる

料金は2026年8月時点。車種・人数・時間帯で変わります。

④で「行き先をどう伝えるか」に1章まるごと使いました。事前予約の送迎は、その手間がまるごと消えます。予約の時点で降車先が確定しているからです。

⚠️ 誤解のないように書いておくと、ふだんの移動でこれを使う必要はありません。タクシーで十分です。効いてくるのは「荷物が多い × 初めての上海 × 深夜着 × 家族連れ」が重なったときだけです。

⑤-2 「リニアで8分」の読み方|龍陽路(ロンヤンルー/Lóngyáng lù)から先があります

浦東空港の名物といえば、リニア(磁浮/Cífú)です。最高速度430km/hで、8分で走り抜けます。ガイドブックにも必ず出てきますし、体験としては本当に面白いです。

ただ、「空港から市内まで8分」だと思って乗ると、少し話が違います。

リニアが着くのは 龍陽路(ロンヤンルー/Lóngyáng lù) という駅で、ここは市内の中心部ではありません。人民広場や南京西路、静安寺といった、旅行者がホテルを取る場所へ行くには、そこから地下鉄に乗り換えることになります。

リニアの8分と、実際にかかる時間の比較 浦東空港から市内中心部まで、広告の表記・実際の所要時間・タクシーの3つを比べた図 浦東空港から市内中心部まで(2026年8月時点の目安) 広告で見る表記 リニア 8分 合計 8分 (龍陽路の駅まで) 50元 駅から先は 含まれていません 実際にかかる時間 リニア 8分 + 乗り換え 15分 + 地下鉄 30分 合計 53分 (人民広場まで) 50元+3元 荷物があると 乗り換えがこたえます タクシー/配車アプリ 乗り換えなし 45〜60分 (玄関まで直行) 150〜220元 荷物が多い日は これ一択です

数字にすると、リニアで市内中心部まで行く場合、乗り換えを含めて1時間近くかかります。 タクシーと大きくは変わりません。しかも、その乗り換えをスーツケースを持って歩くことになります。

だからといって「乗らないほうがいい」とは思いません。乗る目的が違うだけです。

リニアとの付き合い方
乗ってみたいなら、乗る価値はあります。430km/hはなかなか体験できません
・ただし移動手段として選ぶなら、乗り換え時間まで込みで考える
荷物が少なく、龍陽路の近くに用があるなら、素直に速いです

⑤-3 虹橋(ホンチャオ/Hóngqiáo)空港から|市内が近いぶん、選択はシンプルです

もうひとつの空港、虹橋空港は、市内にぐっと近い場所にあります。日本からだと羽田便が着くことがあり、国内線の乗り継ぎでも使います。近いぶん、選択はとても単純です。

手段 所要時間の目安 料金の目安 ひとこと
🚕 タクシー/配車アプリ 約20分 60〜100元
(約1,400〜2,400円)
浦東の半分以下。荷物があるならこれで十分
🚇 地下鉄2号線/10号線 約30分 4〜7元
(約100〜170円)
安い。身軽ならこちらでも
🚄 高鉄(新幹線) 徒歩5分で
乗り換え
路線による そのまま他都市へ出張する方

虹橋の強みは、タクシーでも安く済むことです。浦東から市内へ出るより、虹橋からのほうが半分以下で着きます。「荷物があるならタクシー」という判断が、いちばん気楽にできる空港です。

そしてもうひとつ、虹橋には高鉄(新幹線)の駅が隣接しています。上海に降りてそのまま他の都市へ向かう出張なら、虹橋着を選ぶだけで移動がまるごと省けます。

👉 そもそも「浦東と虹橋、どちらの空港を選ぶか」は 上海空港 浦東 vs 虹橋 どっちが便利? で、便の選び方から解説しています。

この章のまとめ
・空港からの移動は、料金でも速さでもなく「荷物の量」で決める
・浦東空港は市内まで距離がある。荷物が多いならタクシー、身軽なら地下鉄2号線
・リニアの「8分」は龍陽路まで。中心部までは乗り換え込みで1時間近くかかる
・虹橋空港は市内が近く、タクシーでも浦東の半分以下で着く
・虹橋には高鉄の駅が隣接。他都市へ抜ける出張なら虹橋着が圧倒的に楽
・荷物が多い×深夜着×家族連れが重なるなら、事前予約の送迎という5つ目の選択肢もある


⑥ 【保存版】場面別の選び方と、覚えておきたい中国語

ここまで3つの手段を見てきましたが、実際に上海で動くときに考えるのは「配車アプリとは何か」ではありません。「いま、この状況で、どれに乗るか」です。

なので最後に、場面から引ける形にまとめておきます。ここだけスクリーンショットを撮っておけば、現地で迷ったときに使えます。

⑥-1 場面別の早見表|迷ったらここから引いてください

こんなとき 選ぶのは 理由
空港に着いた・荷物が多い タクシー/配車アプリ 玄関から玄関まで運んでくれる。乗り換えでスーツケースを持ち上げなくていい
朝夕の通勤時間帯 地下鉄は避ける 日本のラッシュと変わりません。時間をずらせないなら配車アプリへ
街なかで移動したい 配車アプリ 道で手を挙げても、いまはほとんど止まりません
雨が降っている 配車アプリ 道端で粘るより、屋根の下で待って呼ぶほうが結局早いです
経費精算がある移動 タクシー 紙の領収書がその場で出る。配車アプリは電子であとから手続きが要る
子ども連れ・ベビーカー タクシー/配車アプリ 荷物と同じ理屈です。階段と乗り換えの回数が、そのまま負担になります
とにかく安く済ませたい 地下鉄 初乗り3元。身軽な日はこれで十分です
時間を正確に読みたい 地下鉄 上海の道路は時間帯で渋滞します。渋滞のない乗り物は強いです
夜おそくなりそう 先に終電を調べる 下記のとおり、日本の感覚より早く終わります
スマホが使えない タクシー乗り場へ 通信・電池・決済のどれかが落ちても、乗り場に並べば乗れます

「夜おそくなりそう」だけ、少し補足しておきます。

上海の地下鉄の終電は、おおむね22時半〜23時半ごろです(路線によって違います)。日本の終電の感覚でいると、思ったより早く終わってしまいます。

ただし、金曜・土曜・祝日の前日は、主要な路線で終電が延長されることがあります。夜に予定を入れる日は、乗る駅の終電時刻を先に見ておくと安心です。終電を逃しても配車アプリで帰れますが、深夜は割増になります。

終電時刻は2026年8月時点の目安です。路線・曜日で変わるので、駅の掲示か地図アプリでご確認ください。

👉 観光の回り方に落とし込んだ形は 上海観光 2泊3日モデルコース|在住者が教える効率の回り方 をどうぞ。実際の1日の動きに沿って書いています。

⑥-2 これだけ覚えておけば足りる中国語

正直に言うと、配車アプリを使うなら中国語はほぼ要りません。 行き先を地図で指定してしまえば、会話が発生しないからです。

それでも、この7つだけ知っていると、流しのタクシーに乗るときと、地下鉄で迷ったときに効きます。読み方はカタカナで十分通じます。

中国語 読み方 意味 使う場面
去这里 チュイ ヂョーリー
/Qù zhèlǐ
ここへ行ってください スマホの画面を見せながら。これが最強です
请打表 チン ダービャオ
/Qǐng dǎ biǎo
メーターでお願いします 流しのタクシーに乗ったとき
停一下 ティン イーシア
/Tíng yíxià
ここで止めてください 降りたい場所に来たとき
多少钱? ドゥオシャオ チエン
/Duōshao qián
いくらですか 現金で払うとき
要发票 ヤオ ファーピャオ
/Yào fāpiào
領収書をください 経費精算があるとき
几号出口? ジーハオ チューコウ
/Jǐ hào chūkǒu
何番出口ですか 地下鉄で迷ったとき
谢谢 シェシェ
/Xièxie
ありがとう 降りるとき
上海パンダ
上海パンダ

ぼくの実感では、このなかで本当に効くのは最初の「去这里(チュイ ヂョーリー)」ひとつです。画面を見せながらこれを言うだけで、発音が多少あやしくても、行き先は確実に伝わりますからね🐼

⚠️ ひとつだけ気をつけたいのが、発音が違うと本当に通じないことです。中国語は声調(音の上げ下げ)で意味が変わるので、地名を口で言うのはおすすめしません。言葉は「お願いする」ためだけに使い、行き先は必ず画面で示す。 これが、いちばん失敗しない組み立てです。

この章のまとめ
・上海の移動は「手段を覚える」より「場面から引く」ほうが速く決まります
・迷ったときの初期設定は、荷物があれば配車アプリ、身軽なら地下鉄
・中国語は行き先を伝えるためではなく、お願いをするために使う
・行き先は口で言わず、必ず画面で見せる


⑦ よくある質問(FAQ)

Q
中国語がまったく話せなくても、上海で移動できますか?
A

できます。いちばん使う配車アプリは、行き先を地図の上でタップして指定するので、そもそも会話が発生しません。地下鉄も、券売機と改札の操作だけで乗れます。

唯一むずかしいのが流しのタクシーですが、これもスマホの地図を見せれば伝わります。声に出して伝えようとすると、中国語は音の上げ下げで意味が変わるので、かえって通じません。「言葉で伝える」より「画面で見せる」に切り替えるのが、いちばん確実です。

Q
交通カードは買ったほうがいいですか?
A

短期の旅行なら、買わなくて大丈夫です。アリペイやウィーチャットペイのQRコードで地下鉄に乗れるので、どのみち入れる決済アプリだけで足ります。

一方で、買う価値があるのはこんな方です。
長く滞在する方(財布から出すだけなので、スマホの電池を気にしなくていい)
お子さんに持たせたい方(スマホを預けずに移動させられます)
バスも使う方(交通カードなら、地下鉄とバスの乗り継ぎが120分以内で1元割引になります)

Q
配車アプリとタクシー、結局どちらが安いですか?
A

同じ距離なら、大きくは変わりません。配車アプリで呼んでも、来るのがメーターのタクシーであることもあるからです。

差が出るのは、次の3点です。
深夜の時間帯……どちらも割増になります
混雑しているとき……配車アプリは需要に応じて料金が上がることがあります
領収書のかたち……ここがいちばん実務に効きます

なので、「どちらが安いか」で選ぶより、「紙の領収書が要るかどうか」で選ぶほうが、結果的に得をします。経費精算があるならタクシー、それ以外は配車アプリ、というのが素直な整理です。

Q
深夜に空港に着いたときは、どうすればいいですか?
A

地下鉄は終わっている可能性が高いので、タクシー乗り場か配車アプリになります。上海の地下鉄の終電はおおむね22時半〜23時半ごろ(路線によります)なので、深夜着の便だとまず間に合いません。

深夜料金の割増はつきますが、空港のタクシー乗り場は深夜でも動いています。並べば乗れる、という安心感は大きいです。

⚠️ ひとつだけ先に手を打っておいてください。配車アプリは決済が通っていないと車を呼べません。深夜着の方はとくに、日本にいるうちに決済を通しておくことをおすすめします。着いてから登録しようとして、真夜中の空港でうまくいかないと、かなり心細くなります。

Q
配車アプリで車が来ない・運転手から電話がかかってきたときは?
A

ほとんどが「待ち合わせ場所のズレ」です。まず、車を呼んだあとに自分が移動していないか思い出してください。少し歩いただけでも、運転手は最初に指定された場所で待っています。

対処はこの順番です。
アプリで迎えに来る場所を修正する(自分がいま立っている場所に合わせる)
② 動いてしまっていたなら、最初に指定した場所へ戻る
③ それでも合流できなければ、キャンセルして呼び直す

電話は中国語でかかってきます。無理に話そうとするより、画面で場所を直すほうが早く解決します。相手も「場所が分からない」と伝えたいだけなので、位置が合えばそれで終わります🐼

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