通信教育の海外受講|上海でつまずく4つの関門とサービス別の可否【2026】

家族・教育

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上海に来て、学校のことがひと段落したあと。次にやってくるのが「家での勉強、どうしよう」という問題です。

日本にいたころと同じようにZ会やスマイルゼミを続けたい。そう考えて公式サイトを開いてみたものの、海外から申し込めるのか、教材はちゃんと届くのかが、どこにも書いていない——そんな経験はないでしょうか。

私も気になって調べてみたのですが、出てくるのは個人の体験談ばかりで、公式が何と言っているのかが分からない。それでは判断できないので、2026年8月に各社の公式サイトを1行ずつ確認しました。

わかったのは、意外なことでした。海外で止まるのは、サービスそのものではありません。そのサービスが「モノ」に依存している部分だけです。専用タブレット、日本発行のカード、日本時間——引っかかるのはこの3つで、そこさえクリアできれば、国内と同じ会費で続けられるものもありました。

この記事では、上海(海外)から使うときに引っかかる4つの関門を整理したうえで、Z会・スマイルゼミ・東進オンライン学校・デキタスの4サービスがどこまで使えるのかを、公式の記載を引用しながら確定させます。順位はつけません。おすすめを押しつけることもしません。自分の家の条件で判断できる状態にすることがゴールです。

この記事でわかること
・上海(海外)から日本の通信教育を使うときに引っかかる4つの関門
・4サービスそれぞれの「どこまで使えるか」(公式の記載つき)
・自分の家の条件で、どれを選べばいいかの決め方

  1. ① 上海で「日本の通信教育を続けたい」とき、最初にぶつかるのはここ
    1. ①-1 学校は決まった。でも家での勉強はどうするか
    2. ①-2 先に結論:止まるのは「モノで届く部分」だけ
    3. ①-3 この記事で扱わないこと
  2. ② 海外受講で引っかかるのは4つ|通信・決済・時差・物理
    1. ②-1 ①通信:動画とアプリが、実際に動くかどうか
    2. ②-2 ②決済:どの国で発行したカードかで、通る・通らないが決まる
    3. ②-3 ③時差:たった1時間でも、締切があると効いてくる
    4. ②-4 ④物理:端末や教材が「モノ」で届くサービスは、ここで止まる
  3. ③ 上海から使えるか早見表|4サービスを海外の条件で並べる
    1. ③-1 早見表(2026年8月時点・各社公式の記載にもとづく)
  4. ④ Z会:専用タブレットは海外で使えない。でもiPadなら国内と同じ会費
    1. ④-1 公式が明記していること:専用タブレットは海外では使えない
    2. ④-2 でも、iPadを自分で用意すれば受講できる
    3. ④-3 会費:小学生タブレットコースは国内と同額。中学受験コースは月4,800円が加算
    4. ④-4 見落としやすい条件:支払いは一括払いのみ
    5. ④-5 紙の教材は、今も国際宅配便で届く
  5. ⑤ スマイルゼミ:公式に海外受講の案内が見当たらない、という事実
    1. ⑤-1 公式サイトと公式FAQを見た結果
    2. ⑤-2 タブレットが前提の仕組みであること
    3. ⑤-3 だから何が言えて、何が言えないのか
  6. ⑥ 東進オンライン学校とデキタス:届く物がないぶん、関門が少ない
    1. ⑥-1 東進オンライン学校:教材はダウンロードして、自宅で印刷する
    2. ⑥-2 支払いは「国内発行のクレジットカードに限られる」
    3. ⑥-3 日本時間の午前2時〜5時は学習できない
    4. ⑥-4 デキタス:専用端末を買わなくていい
  7. ⑦ 結局どれを選ぶか|手元にあるもので決まる
    1. ⑦-1 iPadを用意できるなら、Z会がいちばん確実
    2. ⑦-2 日本発行のカードがあるなら、東進オンライン学校も選べる
    3. ⑦-3 端末もカードも難しいなら、届く物がない方へ寄せる
    4. ⑦-4 中学受験を続けるなら、月4,800円を織り込んで考える
  8. ⑧ まずは資料を取り寄せて、「届くかどうか」から確かめる
    1. ⑧-1 海外では「申し込んでから気づく」がいちばん痛い
    2. ⑧-2 資料請求でわかること・わからないこと
  9. ⑨ よくある質問

① 上海で「日本の通信教育を続けたい」とき、最初にぶつかるのはここ

上海パンダ
上海パンダ

学校の情報は先輩ご家族からいくらでも入ってくるのに、「家庭学習どうしてる?」の答えだけは、なぜか人によってバラバラなんですよね🐼

①-1 学校は決まった。でも家での勉強はどうするか

日本人学校でもインターナショナルスクールでも、学校の外の時間をどう埋めるかは各家庭に任されます。習い事の選択肢は上海にもたくさんありますが、「日本の教科書に沿った勉強を続けたい」となると、選択肢は一気に狭まります。

しかも、この悩みは調べても答えが出にくい。理由は単純で、通信教育の公式サイトは、日本国内に住んでいる人に向けて書かれているからです。海外のことは、書いてあるところと、まったく書いていないところに分かれます。

帯同ご家族(いわゆる駐在妻)の方から「結局どれなら使えるのか、誰も教えてくれない」と聞くことがありますが、これは情報が隠されているのではなく、探しても書かれていないというのが実態に近いです。

この記事で答えを出すこと
・上海(海外)から、日本の通信教育は申し込めるのか
・申し込めるとして、どこまでが国内と同じで、どこから条件が変わるのか
・その根拠は、各社の公式サイトのどこに書いてあるのか

①-2 先に結論:止まるのは「モノで届く部分」だけ

海外で止まるのは、サービスそのものではありません。そのサービスが「モノ」に依存している部分だけです。

たとえば専用のタブレットが必要な仕組みなら、その端末をどう手に入れるかという問題が最初に来ます。日本発行のクレジットカードでしか払えないなら、中国で作ったカードは使えません。逆に、ブラウザだけで動いて教材もダウンロードで済むなら、海外だからという理由で止まる場所がそもそも少なくなります。

「このサービスは海外で使えない」ではなく、
「このサービスの”この部分”が、海外だとこういう条件になる」

——この見方に切り替えると、選び方がはっきりします。

①-3 この記事で扱わないこと

この記事は学校の外の話です。どの学校に通わせるか、学費がいくらかかるかは扱いません。

学校そのものの選び方・費用については、こちらで詳しく書いています。
👉 上海インター校 vs 日本人学校|教育費を上海歴20年が徹底比較【2026】

英会話も別で扱います。ここで見るのは、国語や算数といった日本のカリキュラムに沿った家庭学習のほうです。

ここまでのまとめ
・上海では「学校の外の勉強」の情報がいちばん手に入りにくい
・海外で止まるのは、サービスではなく「モノに依存している部分」
・この記事は順位をつけず、使える範囲を条件で確定させる


② 海外受講で引っかかるのは4つ|通信・決済・時差・物理

上海から日本のサービスを使うとき、引っかかる場所はだいたい決まっています。通信・決済・時差・物理の4つです。

これは通信教育に限った話ではなく、オンラインの中国語スクールを選ぶときにも同じ4つが効いてきます。ここを先に押さえておくと、どのサービスを見ても自分で判断できるようになります。

海外受講で引っかかる4つの関門 通信・決済・時差・物理の4つの確認ポイントを並べた図 海外から申し込む前に見る4つの関門 ① 通信 動画とアプリが きちんと動くか 回線しだい ② 決済 使えるカードが 限られることも 発行国で変わる ③ 時差 日本時間に 合わせる場面 上海は1時間前 ④ 物理 端末や教材が モノで届くか ここが一番重い

②-1 ①通信:動画とアプリが、実際に動くかどうか

いまの通信教育は動画とアプリが中心なので、回線が細いと成立しません。公式の推奨速度はZ会が下り10Mbps以上・上り5Mbps以上、東進オンライン学校が3Mbps以上、デキタスが常時接続10M以上です(2026年8月時点)。

上海の自宅回線なら数字自体はハードルではないと思います。ただし日本のサーバーにつなぐときに何が起きるかは公式に書かれていません。Z会はこう留保しています。

※海外受講の方は国・地域によってサービスをご利用いただけない場合がございます。

出典:Z会の通信教育 小学生タブレットコース3~6年生の受講環境(2026年8月確認)

つまり、「中国からつながるかどうか」を保証しているサービスは、今回調べた範囲では1社もありません。ここは正直に書いておきます。私自身もこの4社を中国から実際に使ったわけではないので、「つながります」とは言えません。

上海のネット環境そのものについては、こちらにまとめています。
👉 中国のネット環境 完全ガイド|接続手段4つの選び方【2026】上海歴20年

②-2 ②決済:どの国で発行したカードかで、通る・通らないが決まる

上海で生活していると、支払いは中国の銀行口座やアプリに寄っていきます。カードも現地で作った銀聯(ユニオンペイ/Yínlián)のものが手元にある、という方は多いはずです。

ところが日本の通信教育は、日本発行のカードを前提にしていることがあります。

海外での受講については、現地の通信環境等に影響されるので、ご自身でご確認ください。また決済は国内発行のクレジットカードに限られます。

出典:東進オンライン学校 よくある質問(2026年8月確認)

「国内発行のクレジットカードに限られます」——ここは条件がはっきりしています。中国で作ったカードでは支払えない、ということです。

※ご利用できるクレジットカードはVISA、Master、UC、DinersClub、JCB、AMEXです。

出典:Z会の通信教育小学生向けコース海外受講 – 海外受講を希望される方へ(2026年8月確認)

発行国についての明記はありません。ブランドの指定だけです。ここは「書かれていない」ので、断定を避けておきます。気になる場合は申し込み前に問い合わせるのが確実です。

💡 実務的には、日本で発行したカードを1枚、帯同中もそのまま生かしておくのがいちばん楽です。通信教育に限らず、日本のサービスの支払いはこれ1枚で通ります。

中国での決済まわり全般については、Alipay・WeChat Pay 紐付け方法【2026】上海歴20年がVisa/JCB対応を解説にまとめています。

②-3 ③時差:たった1時間でも、締切があると効いてくる

上海と日本の時差は1時間だけです。ただしサービス側が「日本時間」で区切っている部分があると、この1時間が効いてきます。

日本時間で区切られている例(いずれも各社公式・2026年8月時点)
・東進オンライン学校:日本時間の午前2時〜5時はシステムメンテナンスのため学習ができない
 → 上海時間だと 午前1時〜4時
・Z会 中学生 高校受験コース:iPadからの答案提出は、日本時間午前1:00を過ぎてZ会に届くと翌日以降の提出扱い
 → 上海時間だと 午前0時が実質の締切

深夜の話なので、小学生のお子さんであれば実害はほとんどないはずです。気をつけたいのは中学生のほうで、夜遅くに答案を出す習慣があると、日付が1日ずれます。

1時間の時差は、ふだん意識することがありません。忘れたころに締切で効いてくるので、ここだけは頭の隅に置いておいてください。

なお、この「日本時間との付き合い方」は、オンラインの中国語スクールを選ぶときにも同じ論点になります。詳しくは中国語オンラインスクールおすすめ3選【2026年版】上海駐在員が比較をご覧ください。

②-4 ④物理:端末や教材が「モノ」で届くサービスは、ここで止まる

そして、いちばん重いのがこれです。オンラインの学習サービスといっても、実際にはモノが届く仕組みのものがあります。専用のタブレット端末だったり、毎月の紙の教材だったりです。日本国内なら申し込めば届くので問題になりませんが、海外だと話が変わります。

モノが絡むと、確認することが一気に増えます
・海外の住所に送ってもらえるのか/追加の費用はいくらか
・届くまでにどれくらいかかるのか
・壊れたときの交換品は海外にも送ってもらえるのか

一時帰国のたびに、日本でしか手に入らないものをまとめて買って持ち帰る——これは駐在のご家庭では当たり前の動きですし、うちもずっとそうしてきました。ただ、「教材が毎月届く」という前提のサービスを、その方式で回すのはかなり大変です。

この4つ目で、サービスごとの差がはっきり出ます。次の章から1社ずつ見ていきます。

ここまでのまとめ
・通信:中国からつながるかを保証している会社は、今回の調査では1社もなかった
・決済:東進オンライン学校は「国内発行のクレジットカードに限られます」と明記
・時差:1時間でも、日本時間で区切られた締切があると効く(とくに中学生)
・物理:モノが届く仕組みかどうかで、海外での手間がいちばん大きく変わる


③ 上海から使えるか早見表|4サービスを海外の条件で並べる

先に断っておきたいのですが、これは順位表ではありません。どのサービスも日本国内では普通に良いものです。この表が見ているのは「良し悪し」ではなく、海外から使うときにどういう条件がつくかだけです。今回調べたなかで、海外受講の窓口を公式に用意していたのはZ会だけでした。

③-1 早見表(2026年8月時点・各社公式の記載にもとづく)

項目 Z会 スマイルゼミ 東進オンライン学校 デキタス
専用端末 専用タブレットは海外では使えない/iPadで代替できる 専用タブレットを使う仕組み 不要 不要(買う必要なし)
教材の届き方 紙の教材は国際宅配便で届く 端末が届く前提 ダウンロードして自宅で印刷 ブラウザ上で完結
支払い クレカ(VISA/Master/UC/Diners/JCB/AMEX)または口座振替/海外は一括払いのみ 公式に海外の記載なし 国内発行のクレジットカードに限られる 公式に海外の記載なし
日本時間の縛り 中学生の答案提出は日本時間1:00が区切り 公式に記載なし 日本時間2:00〜5:00は学習できない 公式に記載なし
海外受講の公式窓口 あり(専用ページ・専用の問い合わせ先) 見当たらない Q&Aに回答あり(環境は自己確認) 見当たらない
おすすめできる人 iPadを用意できて、日本の学年どおりに進めたいご家庭 日本にいるうちに始めたい方(海外からの受講は公式に案内されていない) 日本発行のカードがあり、家で印刷できる環境がある方 端末を増やしたくない・ブラウザだけで完結させたい方

この表の読み方
・「公式に記載なし」は「できない」という意味ではありません。確認できなかったという意味です
・条件は変わります。申し込み前に、各社の公式ページで必ずご自身でも確認してください


④ Z会:専用タブレットは海外で使えない。でもiPadなら国内と同じ会費

Z会の海外受講案内ページ(出典:Z会公式サイト)
※画像出典:Z会公式サイト(https://www.zkai.co.jp/el/kaigai/)より引用(2026年8月時点)

4社のなかで、いちばん情報がはっきりしているのがZ会です。海外受講の専用ページと専用の問い合わせ窓口を公式に用意しているためで、条件が文章で明記されています。

④-1 公式が明記していること:専用タブレットは海外では使えない

※「Z会専用タブレット」の端末は、海外では利用できません。ご了承ください。

出典:Z会の海外受講(2026年8月確認)

この一文は、Z会の海外受講に関する複数のページに同じ文言で載っています。解釈の余地がありません。

日本にいるときにZ会専用タブレットで学習していたお子さんが、そのまま上海に持ってきて続ける——これはできない、ということです。ここが「海外の壁」と言われる部分の正体です。

④-2 でも、iPadを自分で用意すれば受講できる

ただしZ会は専用タブレット以外の端末にも対応しています。小学生タブレットコース(3〜6年生)の受講環境として公式が挙げているのは次のとおりです。

iPad の条件(公式記載・2026年8月時点)
・iPadOS 17.0 以上/ブラウザは Safari 最新版
・画面サイズは 9〜10インチ推奨
・パームリジェクション(手をついても反応しない機能)に対応したペンを推奨
 例:Apple Pencil、ロジクール Crayon、ELECOM など
・通信は Wi-Fi 環境が必要(下り10Mbps以上・上り5Mbps以上を推奨)

iPadを自分で用意できるなら、専用タブレットが使えなくても受講は成立します。中学生の高校受験コースも、公式が「海外からもiPadで受講いただけます」と案内しています。

💡 ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。
「専用タブレットが海外で使えない」=「Z会は海外で使えない」ではありません。使えないのは端末であって、コースではありません。

④-3 会費:小学生タブレットコースは国内と同額。中学受験コースは月4,800円が加算

<中学受験コース>
海外でご受講いただく場合は、講座料金とは別に、教材発送費用・手数料等の費用として海外サポート料金4,800円(1カ月あたり)が必要となります。
<小学生タブレットコース>
海外でご受講いただく場合も、国内と同一の会費設定となります。

出典:Z会の通信教育小学生向けコース海外受講(2026年8月確認)

コース 海外での会費 追加費用
小学生タブレットコース 国内と同一 なし
中学受験コース 国内の受講会費 + 海外サポート料金 月4,800円

中学受験コースに月4,800円がかかるのは、紙の教材を海外まで届ける費用と手数料という位置づけです。年間にすると57,600円なので、判断に影響する額だと思います。

一方で、小学生タブレットコースは海外でも国内と同じ会費です。これは知らないと損をする情報だと感じました。

④-4 見落としやすい条件:支払いは一括払いのみ

受講会費のお支払いは、「クレジットカード決済」「口座振替」の2種類の方法があります。
また、海外受講の会費のお支払いは「一括払い」のみとなります。

出典:Z会の通信教育小学生向けコース海外受講 – 海外受講を希望される方へ(2026年8月確認)

国内なら毎月払いを選べても、海外受講は一括払いに限られます。最初にまとまった金額を払う前提になるので、「合わなかったら翌月やめる」という始め方はしにくい、ということです。

ご入会後に案内するZ会員専用販売サイトは、日本国外への発送は承っておりません。

出典:同上(2026年8月確認)

本科の教材は届きますが、会員向けの追加教材は国外に送ってもらえません。

申し込み前に確認しておきたい4点
・iPad(iPadOS17以上・9〜10インチ)とペンを用意できるか
・支払いは一括払いになるが、その前提で始められるか
・中学受験コースなら、月4,800円を織り込んで判断できるか
・使うカードは、Z会が挙げている6ブランドのいずれかか

④-5 紙の教材は、今も国際宅配便で届く

「海外だと紙の教材はもう送ってもらえないのでは」という話を聞くことがありますが、公式にはそう書かれていません。

紙でお届けする教材は、国際宅配便でご希望の住所にお届けします。

出典:Z会の通信教育小学生向けコース海外受講(2026年8月確認)

海外の住所が決まっていなくても申し込める(赴任前でも動ける)
・一時帰国や転居にあわせて届け先を変更でき、保護者の勤務先にも届けてもらえる
(いずれも公式記載・2026年8月時点)

ただし、どのコースにどれだけ紙の教材が含まれるかはコースごとに違います。ここは公式の記載だけでは読み切れなかったので、申し込み前の確認が確実です。

上海パンダ
上海パンダ

一時帰国のたびに日本でまとめ買いして持ち帰る、というのは駐在家庭の定番の動きで、うちもずっとそうしてきました。ただ、毎月届くタイプの教材をその方式で回すのは、正直しんどいです。だからこそ「国際宅配便で届く」は大きいんですよね🐼

一時帰国でのまとめ買いと段取りについては、こちらにまとめています。
👉 中国駐在の一時帰国 買い出しリスト【2026】上海歴20年の定番と段取り術

なお、わが家はZ会の海外受講を実際には使っていません。この章に書いたことは、すべて公式サイトに書かれている内容を2026年8月に確認したものです。使ってみた感想ではない、ということは正直にお伝えしておきます。

Z会のまとめ
・使えないのは「Z会専用タブレット」であって、コースそのものではない
・iPad(iPadOS17以上)を自分で用意すれば受講できる
・小学生タブレットコースは海外でも国内と同額/中学受験コースは月4,800円が加算
・支払いは一括払いのみ。会員向け販売サイトは国外発送なし
・紙の教材は今も国際宅配便で届き、住所未定でも申し込める

Z会は、海外受講の条件がここまで公式に書かれている数少ないサービスです。気になる点は資料請求のついでに専用窓口へ聞けます。


⑤ スマイルゼミ:公式に海外受講の案内が見当たらない、という事実

スマイルゼミ 小学生向けコースの紹介画像(出典:スマイルゼミ公式サイト)
※画像出典:スマイルゼミ公式サイト(https://smile-zemi.jp/shogaku/)より引用(2026年8月時点)

駐在のご家庭で、Z会と並んでよく名前が挙がるのがスマイルゼミです。タブレット1台で完結する分かりやすさがあって、日本国内での評判も高いサービスです。

ただ、海外から使えるかどうかについては、Z会とはっきり事情が違いました。

⑤-1 公式サイトと公式FAQを見た結果

2026年8月に公式サイトと公式のよくあるご質問(サポートFAQ)を確認しました。結果を先に書きます。「海外」について書かれた項目を見つけることができませんでした。

確認したもの(2026年8月時点)
スマイルゼミ 小学生コース よくあるご質問(全項目)
・上記から辿れる公式サポートFAQの個別ページ
・資料請求フォームの入力項目
→ いずれにも、海外からの受講可否についての記載は見当たりませんでした

近いものとして、発送先についてのQ&Aはありました。

Q. タブレットを登録内容と異なる住所に発送してほしい
お申し込み時に、入会後のタブレット発送先を、ご登録の住所とは別のところに指定することが可能です。

出典:スマイルゼミ サポートFAQ 情報番号052984(2026年8月確認)

ただしこの回答は、海外に送れるかどうかには触れていません。また資料請求フォームは「郵便番号(ハイフンなし)」と「都道府県のプルダウン」で、日本の住所を入れる前提の様式でした。

⑤-2 タブレットが前提の仕組みであること

スマイルゼミは専用のタブレットを使って学ぶサービスです。この設計は日本国内では大きな強みで、端末の設定に悩まなくていいし、勉強以外に使われにくい。小さいお子さんがいるご家庭ほどありがたい作りです。一方で海外から使おうとすると、その端末をどう手元に持ってくるかが最初の問題になります。

上海パンダ
上海パンダ

ここは「良い・悪い」の話ではなくて、設計の向きの話なんですよね。国内向けに最適化されている、というだけのことです🐼

⑤-3 だから何が言えて、何が言えないのか

ここは慎重に書きます。「公式に書かれていない」と「できない」は違うからです。

この記事で言えること
・公式サイト・公式FAQに、海外受講についての案内は見当たらなかった(2026年8月時点)
・専用タブレットを使う仕組みである
・資料請求フォームは、日本の住所を入れる前提の様式になっている

この記事では言えないこと
・「海外では受講できない」——公式にそう書かれているわけではありません
・「海外に発送しない」——そう明言している記載も見つかりませんでした

ネット上には転送サービスを使った体験談もありますが、公式の案内ではなく、うまくいかなかったときに頼れる先がないので紹介しません。これから帯同する予定なら日本にいるうちに始めて体制を確認しておく、すでに上海にいるなら公式の窓口に直接聞く。これがいちばん確実です。

スマイルゼミのまとめ
・公式の海外受講案内を2026年8月時点で見つけられず、同時に「できない」と断定できる根拠も無い
・判断材料が足りないので、確認してから決めるのが唯一の正解
・国内では評価の高いサービス。合わないのは海外という条件のほう


⑥ 東進オンライン学校とデキタス:届く物がないぶん、関門が少ない

専用の端末が前提のサービスと、端末を選ばないサービス 海外受講で差が出るのは端末がモノで必要かどうかという分類の図 差がつくのは「端末がモノで要るかどうか」 専用の端末が前提 Z会 スマイルゼミ 端末をどう用意するかが いちばん先に来る VS 端末を選ばない 東進オンライン学校 デキタス 届くのを待つ物が そもそもない

⑥-1 東進オンライン学校:教材はダウンロードして、自宅で印刷する

東進オンライン学校 小学部・中学部の紹介画像(出典:東進オンライン学校公式サイト)
※画像出典:東進オンライン学校 公式サイト(https://www.toshin-online.com/)より引用(2026年8月時点)

東進オンライン学校は、教材が郵送されてきません

教材費は不要です。教材は毎回ダウンロードし、印刷して受講してください。
教材(テキスト)は1カ月分まとめてダウンロードも可能です。

出典:東進オンライン学校 よくある質問(2026年8月確認)

海外在住から見ると、これは大きい特徴です。届くのを待つ物が最初から存在しないので、4つ目の関門がまるごと消えます。そのかわり印刷できる環境が要ります。1カ月分をまとめてダウンロードできるので、印刷屋さんでまとめて出す運用もできます。

⑥-2 支払いは「国内発行のクレジットカードに限られる」

物理の関門が消えるかわりに、決済で条件がつきます。前に引用した公式Q&Aの3つ目、「決済は国内発行のクレジットカードに限られます」がそれです。

Q. 海外での受講は可能ですか
海外での受講については、現地の通信環境等に影響されるので、ご自身でご確認ください。また決済は国内発行のクレジットカードに限られます。(日本時間の午前2時~5時はシステムメンテナンスのため学習ができません)

出典:東進オンライン学校 よくある質問(2026年8月確認)

上海での生活が長くなると、支払いは中国の口座やアプリに寄っていきます。手元に日本発行のカードが残っていない場合、この時点で申し込みができません。帯同前に日本発行のカードを1枚は生かしたまま持ってくる、が基本装備になります。

⑥-3 日本時間の午前2時〜5時は学習できない

同じ回答のカッコ書きにあった部分です。上海は日本より1時間遅いので、現地時間だと午前1時から4時までになります。小学生がこの時間に勉強することはまずないので実害はほとんどありませんが、知らずに「つながらない」と焦ることはあり得ます。

⑥-4 デキタス:専用端末を買わなくていい

専用端末の購入は不要です。インターネット環境と、パソコンまたはタブレットがあれば利用できます。

出典:デキタス 公式サイト(2026年8月確認)

デキタスの推奨動作環境(公式記載・2026年8月時点)
・ChromeOS 109 以上
・iOS 16以上/iPadOS 17以上(Mobile Safari 最新版)
・Android OS 11 以上(Google Chrome 最新版)
・通信は常時接続 10M 以上を推奨。タブレットはWi-Fiでの利用を推奨
※Androidタブレットは、推奨環境を満たしていても機器ごとの仕様の差で不具合が出る場合がある、と公式が注記しています

手持ちのパソコンやiPadでそのまま始められるのが海外から見た利点です。ただし海外可否は公式に書かれていませんでした。ここはスマイルゼミと同じで、確認が必要な部分として残ります。

東進オンライン学校・デキタスのまとめ
・どちらも届く物がないので、物理の関門が消える
・東進オンライン学校は支払いが国内発行のクレジットカード限定(公式明記)
・東進オンライン学校は日本時間2〜5時(上海時間1〜4時)が学習できない
・デキタスは専用端末が不要。ただし海外可否は公式に書かれていない
・東進オンライン学校は教材を自分で印刷する前提。印刷環境の準備が要る


⑦ 結局どれを選ぶか|手元にあるもので決まる

条件で決める3ステップ 手元の端末とカードの状況から選び方を順に絞り込む図 STEP 1 iPadなどの端末を用意できる? 用意できるなら、会費は国内と同じまま受講できる道がある STEP 2 日本で発行したカードは手元にある? 支払いをどのカードで通すかで、選べる先が変わる STEP 3 どちらも難しいなら、届く物がない方へ寄せる 端末も郵送も待たずに始められるかを基準にする

⑦-1 iPadを用意できるなら、Z会がいちばん確実

iPadを用意できるご家庭なら、Z会が最も確実です。理由は3つあります。

・海外受講の窓口を公式に持っている唯一のサービスだった(今回調べた4社のなかで)
・小学生タブレットコースなら、会費が国内と同額
・条件が公式に文章で書かれているので、申し込む前に判断できる

3つ目が地味に大きいところです。他の3社は「書かれていないので確認してください」という結論にならざるを得ませんでした。海外にいると確認のやりとり自体が手間なので、最初から書いてあるのはそれだけで価値があります。

⑦-2 日本発行のカードがあるなら、東進オンライン学校も選べる

日本で発行したカードが手元にあって、家か近所で印刷ができるなら、東進オンライン学校も現実的です。待つ物が何もないので、申し込んだその日から始められます。逆に、日本発行のカードがない時点で選べません。

💡 判断の順番としては、「カードがあるか」を先に確認するのが早いです。ここで決まってしまうので、教材の中身を比べるのはそのあとで十分です。

⑦-3 端末もカードも難しいなら、届く物がない方へ寄せる

デキタスは手持ちのパソコンやタブレットのブラウザで動くので、この条件には合っています。ただし海外可否が公式に書かれていないため、申し込む前に問い合わせて確認することが前提です。この記事で「大丈夫です」とは言えません。

確認するときに聞くとよいこと
・海外(中国)からの受講に対応しているか
・支払いに使えるクレジットカードの発行国に条件はあるか
・日本時間に依存する制限(メンテナンス時間・提出の締切)はあるか
・海外からのサポート窓口はあるか

⑦-4 中学受験を続けるなら、月4,800円を織り込んで考える

帯同後も中学受験の勉強を続けるなら、Z会の中学受験コースは国内の受講会費に加えて月4,800円(年57,600円)がかかります。高いか妥当かはご家庭の方針次第ですが、知らずに始めてあとから気づくのがいちばん良くないのは確かです。

選び方のまとめ
・iPadを用意できる → Z会(条件が公式に書いてあるのが強い)
・日本発行のカードと印刷環境がある → 東進オンライン学校も選べる
・どちらも難しい → 届く物がないタイプへ。ただし事前確認が前提
・中学受験を続ける → 月4,800円を最初から計算に入れる


⑧ まずは資料を取り寄せて、「届くかどうか」から確かめる

⑧-1 海外では「申し込んでから気づく」がいちばん痛い

海外だと、支払いが一括払いだと途中でやめる判断がしにくく、端末が届かないと分かった時点で計画が止まり、問い合わせにも時差ぶんの時間が乗ります。子どもの学習は空白の期間そのものが損失です。

だからこそ、申し込む前にどれだけ潰せるかがすべてです。

⑧-2 資料請求でわかること・わからないこと

いちばん軽い一歩は、資料を取り寄せることです。お金がかからないうえに、「そもそも海外の住所に送ってもらえるのか」がその時点で分かります。教材が届く仕組みのサービスなら、資料が届くかどうかがそのまま前哨戦になります。

資料請求でわかること
・海外の住所を受け付けてもらえるか
・実際に何日くらいで届くか(=教材の到着感覚がつかめる)
・コースの中身と、学年ごとの進み方

資料請求ではわからないこと
・上海から実際に動画やアプリがどう動くか(これは使ってみるまで分かりません)
・支払いに使うカードが通るか(申し込みの段階で判明します)

Z会は今回調べたなかで唯一、海外受講の専用ページと専用の問い合わせ窓口を持っていたサービスです。資料請求のついでに気になる点を窓口に聞けるのは、海外にいる側からするとありがたい作りだと思います。

この記事のまとめ
・海外で止まるのは、サービスそのものではなく「モノに依存している部分」
・Z会は専用タブレットだけが海外NG。iPadを用意すれば、小学生タブレットコースは国内と同額
・スマイルゼミは公式に海外の案内が見当たらない(できないと決まったわけではない)
・東進オンライン学校は届く物がないが、支払いは国内発行のカード限定
・デキタスは端末を選ばないが、海外可否は公式に未記載
・迷ったら、資料が届くかどうかから確かめる

上海パンダ
上海パンダ

調べ始めたときは「駐在家庭の定番は、海外だと軒並みダメなんだろうな」と思っていました。でも公式を1行ずつ読んでいくと、ダメだったのは端末とカードと時計だけだったんですよね。ここが分かると、選び方はぐっと楽になります🐼

上海での帯同生活の全体像(ビザ・学校・医療・生活の立ち上げ)は、こちらにまとめています。
👉 上海駐在に家族帯同|ビザ・学校・医療・生活立ち上げ完全ガイド【2026】


⑨ よくある質問

Q
上海から日本の通信教育は申し込めますか?
A

サービスによります。今回調べた4社のうち、海外受講の窓口を公式に用意していたのはZ会だけでした。東進オンライン学校は公式のQ&Aで海外受講について回答していますが、通信環境は自分で確認してほしいという立場です。スマイルゼミとデキタスについては、海外受講に関する記載を公式サイト上で見つけられませんでした(2026年8月時点)。「書かれていない=できない」ではありませんので、気になる場合は各社の窓口に直接確認するのが確実です。

Q
専用タブレットを使うサービスは、海外では全部だめなのでしょうか?
A

いいえ、そうとは限りません。Z会は「Z会専用タブレットの端末は、海外では利用できません」と公式に明記していますが、iPad(iPadOS17.0以上・9〜10インチ推奨)を自分で用意すれば受講できます。しかも小学生タブレットコースなら、海外でも国内と同じ会費です。使えないのは端末であって、コースそのものではない、という点がポイントです。

Q
中国で作ったカードでは支払えませんか?
A

サービスによって扱いが違います。東進オンライン学校は「決済は国内発行のクレジットカードに限られます」と公式に明記しているため、中国で発行したカードでは支払えません。Z会は使えるカードのブランド(VISA、Master、UC、DinersClub、JCB、AMEX)を公式に挙げていますが、発行国についての記載はありませんでした。確実なのは、日本で発行したカードを1枚、帯同中も生かしたまま持っておくことです。

Q
日本時間に合わせないといけませんか?
A

一部あります。東進オンライン学校は日本時間の午前2時〜5時がシステムメンテナンスで学習できません(上海時間だと午前1時〜4時)。またZ会の中学生・高校受験コースでは、iPadからの答案提出が日本時間の午前1:00を過ぎると翌日以降の提出扱いになります。上海と日本の時差は1時間なので、小学生のお子さんであれば実害はほとんどありませんが、中学生で夜遅くに提出する習慣があると日付がずれます。

Q
上海から実際にちゃんとつながるのか、この記事で確かめていますか?
A

確かめていません。この記事に書いたことは、すべて各社の公式サイトに書かれている内容を2026年8月に確認したものです。私自身がこの4サービスを上海から実際に使ったわけではないので、「つながります」とは書けません。今回調べた範囲では、中国からの接続を保証しているサービスは1社もありませんでした。Z会も「国・地域によってサービスをご利用いただけない場合がございます」と留保しています。ここは無料の資料請求や体験、公式への問い合わせで、ご自身で確かめていただく部分になります。

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