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「夫の上海赴任が決まった。家族で帯同することにしたけれど……私と子どもの生活って、何から準備すればいいの?」——そんな不安でいっぱいの帯同ご家族(いわゆる駐在妻)に向けた記事です。
赴任する本人には会社のサポートや引き継ぎがありますが、帯同する側(配偶者と子ども)の生活は、意外と“自分たちで組み立てる”部分が多いんですよね。ビザ、住まい、子どもの学校、病院、そして自分自身の暮らし。やることが同時に押し寄せて、頭が真っ白になりがちです。
この記事では、上海歴20年・家族で帯同してきたパンダが、帯同家族の準備を「ビザ→住まい→学校→医療→生活」の5ブロックに整理して、家族目線で一気に見通せるようにしました。「いつ・何を・どの順で」やればいいかが分かれば、不安はぐっと軽くなります🐼

正直、我が家も最初の数ヶ月はバタバタでした。でも「準備の地図」さえ持っていれば、慌てずに1つずつ片づけられます。今日はその地図をまるっとお渡しします😊
なお、駐在員“本人”の赴任〜生活立ち上げの全体像(就労ビザ・24時間登記など本人側の手続き)は、別記事「上海駐在 完全ガイド|赴任準備〜生活立ち上げの6ステップ」でまとめています。本記事はその“家族側”に特化した内容です。
① 結論|帯同家族の準備は「ビザ→住まい→学校→医療→生活」の5ブロック
まず結論です。帯同家族の準備は、次の5ブロックを時系列で動かすとヌケ漏れがありません。
・①ビザ:家族の随行ビザ(S1/S2)→入国後に居留許可へ
・②住まい:学校・病院・通勤から逆算してエリアを決める
・③学校:選択肢を絞り、“いつまでに何を”の段取りを押さえる
・④医療・保険:病院のかかり方と、家族の備えを準備
・⑤生活立ち上げ:決済・買い物・中国語・家事サポート+居場所づくり
①-1 5ブロックを「時系列」で動かすのがコツ
大事なのは、この5つをバラバラの「点」ではなく、時間軸の「線」で捉えることです。たとえばビザは出発前、住まいと学校は内示が出たらすぐ動き出す、決済やコミュニティは到着後——というように、動くタイミングが違います。焦って全部同時にやろうとすると疲れてしまうので、「今はこのブロック」と割り切って進めましょう。
①-2 本人の手続きは別記事へ・本記事は「家族側」に特化
繰り返しになりますが、駐在員本人の就労ビザ・入国後24時間以内の住居登記・生活インフラの初動などは、本人側のタスクとして「上海駐在 完全ガイド」に集約しています。本記事では、そこに帯同する配偶者・子どもの視点を重ねて、家族が困りやすいポイントだけを深掘りします。
・帯同準備は「ビザ→住まい→学校→医療→生活」の5ブロック
・同時にやらず、時系列で1つずつ
・本人の手続きは「上海駐在 完全ガイド」へ、本記事は家族側に特化
② 帯同ビザ|配偶者・子どもの必要書類と流れ【2026年7月時点】
②-1 家族が取る「随行家族ビザ(S1/S2)」の位置づけ
帯同する家族(配偶者・18歳未満の子どもなど)が取得するのは、一般に随行家族ビザ=S1ビザ(長期滞在向け)/S2ビザ(短期滞在向け)と呼ばれるものです(2026年7月時点)。ざっくり言うと、主たる駐在員が就労ビザ(外国人工作許可証+居留許可)を持っていることが土台になり、その家族という立場で滞在許可を得るイメージです。
入国後は、一定期間内(一般に30日以内といわれます)に居留許可へ切り替える流れが前提とされています。ここは期限を過ぎると再申請が必要になるなど影響が大きいので、具体的な日数と手順は必ず公式・会社の指示に従ってください。細かい取得ステップの全体像は、本人手続きとあわせて上海駐在 完全ガイドにまとめています。
②-2 家族側でつまずきやすいのは「家族関係を証明する書類」
帯同家族のビザで地味に手こずるのが、家族の関係を証明する書類です。一般に、戸籍謄本・婚姻を証明する書類・子どもの出生を証明する書類などが求められ、さらに日本での認証(公証・アポスティーユ等)や翻訳が必要になる場合があります(2026年7月時点・要件は渡航時期や地域で変わります)。
帯同ご家族がよく「早めにやっておけばよかった」と口にするポイント:
・証明書類は日本にいるうちに、余裕をもって取得・認証しておく(現地で不足に気づくと取り寄せが大変)
・子どもの人数分の書類を忘れずに
・有効期限・発行からの経過月数の条件を見落としがち
※我が家でも「もっと早く動けばよかった」と感じた部分です。具体的な必要書類リストは年や地域で変わるので、会社・代行業者からの最新チェックリストを“正”にしてください。
・家族は随行家族ビザ(S1/S2)→入国後は居留許可へ(期限厳守・公式確認)
・家族関係の証明書類は日本で早めに・認証/翻訳の要否も確認
・具体的手順は「上海駐在 完全ガイド」+会社/代行業者の指示を“正”に
③ 住まい|学校・病院・通勤から逆算する“家族目線”のエリア選び
住まい探しは会社が手配してくれる場合も多いですが、選択肢がある・希望を出せるなら、家族目線の“軸”を持っておくと後悔が減ります。
③-1 「間取り」より先に「家族の動線」で考える
独身の単身赴任なら会社への近さが最優先でも、家族帯同では優先順位が変わります。おすすめは、子どもの学校・かかりつけになりそうな病院・配偶者の通勤という家族の動線から逆算する考え方です。
③-2 代表的なエリアの“傾向”(あくまで一例・最新は現地確認)
上海で日本人駐在家族に名前が挙がりやすいのは、たとえば古北(グーベイ/Gǔběi)や浦東(プードン/Pǔdōng)といったエリアです。古北は日本人が多く日本食スーパーや日系サービスが充実している傾向、浦東は日本人学校の浦東校や新しい住宅が多い傾向——といった“色”がありますが、相場も雰囲気も年々変わるので、ここでは断定しません。
・間取りより「家族の動線(学校・病院・通勤)」から逆算
・古北/浦東などは“傾向”であって正解ではない・最新は現地確認
・家賃補助の上限と内見で最終判断
④ 子どもの学校|「いつまでに何を決めるか」の段取り
帯同で一番悩むのが、子どもの学校ですよね。どの学校が良いか(費用・カリキュラムの比較)は専用記事にまとめているので、この記事では「選択肢の全体像」と「いつ・何を動くか」の段取りに絞ります。
④-1 まずは選択肢の全体像を1枚で
上海の主な選択肢は、大きく次の3つです。
・日本人学校:上海には虹橋校(浦西側)・浦東校があり、多くの駐在児童が通う定番。帰国後の学習接続を重視する家庭に安心
・インターナショナルスクール:米系・英系などカリキュラム多様。英語環境・国際経験を重視する家庭向け(費用は高め)
・現地校(ローカル校):中国語環境にどっぷり。選ぶ家庭は少数派だが選択肢としては存在
費用・カリキュラム・帰国後の進路接続まで踏み込んだ比較は、こちらの記事で詳しく解説しています👇
④-2 出願・見学・編入の「時系列」(ここが家族の腕の見せどころ)
比較記事では触れきれない、“いつ動くか”の段取りを押さえておきましょう(2026年7月時点の一般的な目安)。
・内示が出たら即・情報収集:候補校のHP・要項をチェック。日本人学校の編入学要項は前年の11月頃に公開されることが多いです(学校・年度で異なる)
・編入の“入りやすい時期”を意識:インター校は学年始まり=夏休み明け(9月)の編入が定番で、他国の駐在家庭も同時期に動くため学校側のサポートも手厚い傾向
・必要書類を早めに:在学証明・成績証明・予防接種記録など、日本の学校から取り寄せる書類は時間がかかるので、出発前に段取りを
帯同ご家族の“あるある”:
・「良い学校か」ばかり調べて、“締め切り”と“編入枠の空き”の確認が後手になりがち
・きょうだいで通学先が分かれる可能性も想定しておく
・迷ったら現地の先輩家庭・学校の日本人窓口に早めに相談(正解は家庭ごとに違います)
・選択肢は日本人学校/インター/現地校。詳しい比較は学校比較の記事へ
・要項公開(前年11月頃)・編入定番時期(9月)を逆算して動く
・書類の取り寄せは出発前から
⑤ 医療と保険|家族の“かかり方”と赴任後の備え
子ども連れの帯同だと、「病院、どうすればいいの?」は最初の大きな不安ですよね。ここは家族目線での“かかり方”を整理します。
⑤-1 日系クリニック・国際部の「かかり方」を知っておく
上海には、日本語が通じる日系クリニックや、大きな病院の国際部(外国人向け窓口)があり、多くの駐在家族が利用しています。一般的なかかり方のイメージは次の通りです(2026年7月時点)。
・軽い風邪・子どもの発熱など:日本語対応の日系クリニックが安心
・専門的な検査・入院など:総合病院の国際部を利用
・予約制のところが多い:受診方法・支払い方法(保険が使えるか)は事前に確認
・かかりつけを1つ決めておくと、いざという時に慌てない
また、多くの日系企業が契約しているのが、WellBe(ウェルビー)などの医療アシスタンスサービスです。会社が契約していれば、日本語で病院の予約を代行してくれたり、受診時の通訳・キャッシュレス対応(治療費を保険会社に直接請求)をしてくれたりします。まずはご自身の会社がこうしたサービスに契約しているかを確認してみてください(契約の有無・内容は会社によって異なります・2026年7月時点)。
💡 上海歴20年の裏ワザ:日系の病院で日本語ができるスタッフとWeChatを交換して、直接やり取りするのがとても便利です。予約や「こういう症状だけど何科?」といった相談が、アプリ越しにサッとできて、いざという時に本当に助かります。我が家も日本語対応の日系クリニック(例:サンテック病院など)を“かかりつけ”にして重宝しています(施設情報は変わることがあるので、最新は各院の公式でご確認ください)。
⑤-2 家族の保険は「会社の駐在員保険+自分の備え」で
多くの日系企業では、駐在員保険(家族分を含む)に会社が加入しています。まずは会社の保険で何がカバーされ、何が対象外かを確認するのが第一歩です。歯科など対象外になりやすい分野もあります。
短期の一時帰国や、赴任直後のつなぎとして海外旅行保険を検討する場合は、旅行者向けの選び方をこちらにまとめています(家族の長期滞在そのものは会社保険が前提です)。
・日系クリニック/国際部の“かかり方”を先に把握・かかりつけを決める
・会社の医療アシスタンス(WellBe等)契約の有無を確認・日本語スタッフとWeChat直やり取りが便利
・薬/医薬品は自己判断せず医療機関へ・持ち込みルールも確認
・保険は「会社の駐在員保険で何がカバーされるか」をまず確認
⑥ 配偶者の生活立ち上げ|決済・買い物・中国語・阿姨
ビザ・住まい・学校のメドがついたら、次は配偶者自身の「暮らし」を軌道に乗せる番です。ここが帯同生活の満足度を大きく左右します。
⑥-1 まずは「スマホ決済」——これが無いと生活が始まらない
上海の生活は、Alipay(アリペイ/Zhīfùbǎo)やWeChat Pay(ウィーチャットペイ/Wēixìn zhīfù)なしには回りません。買い物・タクシー・デリバリー・公共料金まで、ほぼすべてスマホ決済です。配偶者も自分のスマホで決済を使えるようにするのが、生活立ち上げの最優先事項です。
海外発行のクレジットカードの紐付け手順は、こちらで詳しく解説しています👇
紐付けに使う1枚として、年会費無料でVisaブランド・海外旅行保険も付帯するエポスカードは、赴任前に日本で作っておく候補になります。家族の決済用・保険の備えの両面で持っておくと安心です。
⑥-2 配偶者の中国語は「完璧」より「初速」
「中国語ゼロで大丈夫かな……」という不安、よく分かります。でも大丈夫。最初は買い物・タクシー・病院で困らない“生活フレーズ”だけで十分回ります(翻訳アプリも強い味方です)。基礎から始めたい配偶者向けの勉強法は、こちらにまとめています👇
⑥-3 家事を軽くする「阿姨(アイさん)」という選択肢
上海の駐在家庭では、お手伝いさん(阿姨/アイ/Āyí)をお願いするのがごく一般的です。掃除・料理・子どもの送迎などを頼めて、配偶者の負担がぐっと軽くなり、自分の時間を持ちやすくなります。相場の目安・探し方・トラブル回避のコツは、専用ガイドで詳しく解説しています👇
・最優先はスマホ決済(配偶者も自分で使えるように)→紐付けは決済記事へ
・中国語は“初速”重視・勉強法とアプリの記事も活用
・阿姨で家事を軽く(阿姨ガイド)・持ち物は準備グッズ記事へ
⑦ コミュニティと孤独対策|帯同ご家族のリアルと乗り越え方
ここが、他ではあまり語られない帯同生活の“本音”の部分です。手続きや生活インフラが整っても、配偶者の「孤独」や「役割喪失感」でしんどくなる——これは本当によく聞く話ですし、我が家でも向き合ってきたテーマです。
⑦-1 帯同ご家族が感じやすい悩み(+乗り越えの裏ワザ)
赴任後しばらくして、配偶者がふと感じやすいのが次のような気持ちです。
・日本ではフルタイムで働いていたのに、上海では“肩書き”が無くなった気がする
・夫は仕事で世界が広がるのに、自分は家と近所だけで世界が狭い
・言葉の壁で“ちょっとした雑談”ができず、じわじわ孤独
💡 裏ワザ(乗り越え方):これは“気合い”では解決しません。効くのは「小さな所属を1つ作る」こと。習い事・語学・ボランティア・保護者コミュニティ——なんでも良いので、家庭以外に週1で行く場所を早めに1つ作ると、驚くほど気持ちが安定します。

最初の数ヶ月は家族みんな手探りでした。でも「困ってから探す」より「先に居場所を1つ確保しておく」ほうが、あとがずっと楽でした。準備段階から“人とのつながり”も準備リストに入れておくのがおすすめです😊
⑦-2 コミュニティ・居場所の作り方
具体的な“つながり先”は、たとえば次のようなものがあります(無理に全部やる必要はありません)。
・学校の保護者つながり:子どもがいる家庭は最初の入口になりやすい
・習い事・語学教室:中国語や趣味の教室は、学びと出会いを両取り
・日本人向けのコミュニティ・SNS:情報交換・お下がり・病院の口コミなど実用情報も多い
・先輩駐在家庭:住まい・学校・病院の“生きた情報”はここが一番
⚠️ 一点だけ注意。合わないコミュニティに無理して居続けないこと。人間関係は“相性”なので、「ここは違うな」と思ったら、別の居場所を探す身軽さも大切です。
⑦-3 まとめ|帯同準備は「手続き+居場所」で完成
帯同準備というと、ついビザ・住まい・学校の“手続き系”に意識が向きますが、家族が上海生活を楽しめるかどうかは、最後の“居場所づくり”で決まると言っても過言ではありません。5ブロックの最後に、ぜひ「家族それぞれの居場所」も準備リストに入れてください🐼
・配偶者の孤独・役割喪失感は“あるある”。気合いでなく「小さな所属」で対策
・居場所は学校/習い事/コミュニティ/先輩家庭・合わなければ変える
・準備は「手続き+居場所」で完成
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⑧ よくある質問(FAQ)
- Q帯同する配偶者のビザは、自分で申請できますか?
- A
申請自体は可能ですが、実務では会社やビザ代行業者が主導するケースが一般的です。主たる駐在員の就労ビザ(居留許可)が土台になり、家族は随行家族ビザ(S1/S2)→入国後に居留許可へ切り替える流れです(2026年7月時点)。最新の必要書類・期限は必ず公式・会社の指示を“正”にしてください。
- Q子どもの学校は、いつまでに決めればいいですか?
- A
内示が出たらすぐ情報収集を始めるのが安心です。日本人学校の編入学要項は前年11月頃に公開されることが多く、インター校は学年始まり(夏休み明け9月)の編入が定番です。締め切りと編入枠の空きを早めに確認しましょう。
- Qインターと日本人学校、どちらが良いですか?
- A
家庭の方針(帰国後の進路・英語環境・費用)で変わり、“正解”は家庭ごとに違います。費用・カリキュラム・帰国後の接続まで踏み込んだ比較は、別記事「上海インター校 vs 日本人学校」で詳しく解説しています。
- Q帯同する配偶者は、上海で働けますか?
- A
随行家族ビザ(居留許可)の立場では、就労には別途の手続き・条件が関わり、そのままでは働けないのが一般的です(2026年7月時点)。制度は変わるため、就労を考える場合は必ず公式・専門家に確認してください。
- Q病院は日本語が通じますか?
- A
上海には日本語対応の日系クリニックや、総合病院の国際部があり、多くの駐在家族が利用しています。かかりつけを1つ決めて、受診・支払い・保険の使い方を事前に確認しておくと安心です。
- Q中国語がゼロで、生活していけるか不安です。
- A
大丈夫です。最初は買い物・タクシー・病院の“生活フレーズ”と翻訳アプリで十分回ります。基礎から始めたい方は勉強法の記事を、日々のアプリ環境はアプリTop5の記事を参考にしてください。焦らず“初速”を大切に🐼

帯同生活は、準備さえ整えばむしろ家族の絆が深まる貴重な時間です。この記事が、あなたの「何から準備すれば?」の地図になればうれしいです。ぜひ上海生活を楽しんでくださいね✨

